遺体は完全に焼失し特定すら困難、溶鉄流出事故―遼寧省鉄嶺市

Record China    2007年4月20日(金) 8時44分

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2007年4月18日に発生した、犠牲者32名を出した「溶鉄流出事故」。1500度の超高熱の鉄が人々を飲み込んだため、遺体の回収もままならないという。現在、警察はDNA鑑定を行い、誰の遺体かを特定する作業に入っている。

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2007年4月18日に発生した、犠牲者32名を出した「溶鉄流出事故」。1500度の超高熱の鉄が人々を飲み込んだため、遺体の回収もままならないという。

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現在、工場は完全に閉鎖されており、遺族すら入ることが許可されない。その表向きの理由は事故原因の調査のために現場を保存する必要があるというものだが、関係者によれば超高熱の融けた鉄を浴びた遺体は完全に燃え尽きており、誰の遺体かはわからないのはもちろんのこと、それどころかどこに遺体があるのかさえわからない者すらいるため、遺族に衝撃を与えないように立ち入りを許可していないのだという。さらに融けた鉄が固まり、多くの遺体は30トンの鉄塊の中に閉じこめられている。現在、警察はDNA鑑定を行い、誰の遺体かを特定する作業に入っている。

遼寧省瀋陽市の遼寧武警医院には、生存者6名が入院しているが、いずれも重傷。鄭立海(ジェン・リーハイ)さんは事件発生時、釜からわずか3メートルの位置にいたが、幸運にも一命を取り留めた。しかし超高熱の鉄に触れ、大火傷を負った。1500度を超える高熱は一瞬で髪の毛も服も焼き尽くしたという。頭部・上半身・両手に火傷を負っていて、特に顔は娘すら父と見てわからないほどに焼けただれている。「娘はまだ中学生だ、このまま仕事ができなくなればどうやって今後学校にかよわせてやればいいのか」と鄭さんは途方にくれていた。(翻訳/編集・KT)

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