安倍首相「日中首脳会談、互いに必要という気持ちが盛り上がるよう努力したい」=9党首記者会見で表明

Record China    2013年7月3日(水) 16時57分

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3日、参院選の告示を前に9党首記者会見が開催された。冷え込んでいる日中関係について、安倍首相は「一つの問題が起こったからといってすべてのドアを閉じるのは間違っている。首脳会談が必要だなあという気持ちが盛り上がるよう努力していきたい」と強調した。

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2013年7月3日、参院選の告示を前に9党首記者会見が日本記者クラブで開催された。冷え込んでいる日中関係について、安倍首相は「一つの問題が起こったからといってすべてのドアを閉じるのは間違っている。要求を飲まないからとか気に食わないから首脳会談に応じないというのではなく、だんだんお互いに必要だなあという気持ちが盛り上がるよう努力を続けていきたい」と強調した。

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この記者会見には自由民主党・安倍晋三総裁、民主党・海江田万里代表、日本維新の会・橋下徹代表、公明党山口那津男代表、みんなの党・渡辺喜美代表、生活の党・小沢一郎代表、日本共産党・志位和夫委員長、社会民主党・福島みずほ党首、みどりの風・谷岡郁子代表の9党首が出席した。

自民党の安倍晋三総裁は冷え込んでいる日中関係について、「最も重要な2国間関係の一つであり、我々は戦力的互恵関係の原点に戻るべきである」と指摘した上で、「国境を接しているので問題も起きるが、一つの問題が起こったからといってすべてのドアを閉じるのは間違っている。要求を飲まないからとか気に食わないから(首脳)会談に応じないというのではなく、だんだんお互いに必要だなあという気持ちが盛り上がるよう努力を続けていきたい」と強調した。

さらに、現在の情勢について「中国の公船が尖閣諸島周辺で領海侵犯を繰り返しているという大きな問題がある」と指摘。「中国が力によって秩序を変更するのではなく法とルールによる平和的な台頭の方向に切り替えるよう求めたい」と語った。

安倍首相は、朝鮮植民地支配や中国大陸侵略などの歴史認識問題をどう考えるか、との質問に対し、「歴史には様々な側面があり、相当な知恵と見識が必要である。政治家が政治外交問題になるといった計算をして判断するのは間違いだ。基本的に歴史家に任せたい」と語り、従来の主張を繰り返した。

また、対外侵略や植民地支配を反省した「村山談話」について問われると、「私は侵略がなかったとは言っていない」とした上で、「私は(侵略を)定義する立場にない。(政治家には)そうした誘惑に耐えうる強靭な精神が必要だ」と強調した。

このほか、安倍首相は、8月の終戦記念日に靖国神社参拝するかとの質問に対し、「戦争に命を捧げた方々を敬うのは当然のこと。行く行かないは外交問題に発展する問題なので今は言わない」と明言を避けた。(取材・編集/HY)

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