Record China 2013年6月27日(木) 9時53分
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24日、香港紙は「珠江デルタで栽培された野菜が重金属で汚染されている」との記事を掲載した。およそ2割が汚染されているとされ、現地住民の間に不安が広がっている。資料写真。
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2013年6月24日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは「珠江デルタで栽培された野菜が重金属で汚染されている」との記事を掲載した。中国・広東省ではつい先月、カドミウム汚染米が市場に流入していたことが報じられたばかりだが、このほど珠江デルタで栽培された野菜のおよそ2割が重金属によって汚染されていることが明らかになり、現地住民の間に不安が広がっている。中国紙・環球時報も25日付でこれを報じた。
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省農業庁によれば、この地域はこの数十年で工業化が急速に進み、製造業ではカドミウムや水銀、ヒ素、銅などの重金属が多く使われていることを背景に、汚染は極めて広範囲に及んでいる。台山市や恵陽市、従化市、東莞市などの田畑で収穫された野菜を対象に調査したところ、含有する重金属が基準値を超えるものが10〜20%に達し、一部からは鉛やクロム、亜鉛、ニッケルなどの残留も確認されたという。
珠江デルタ地一帯には電子部品メーカーやメッキ工場、皮革製品や衣料品の工場が集中しており、中国で最も汚染が深刻な地域とされている。中山大学の研究では汚染水が農業用水に使われていることと、自動車や工場からの排気に起因する酸性雨が問題の主因だと指摘している。中国国家海洋局が公表した報告書は、2012年に珠江から南シナ海に流出した重金属は3700トンに上るとしている。
珠江デルタの野菜が重金属汚染にさらされていることは2006年頃からすでに報道されている。政府は汚染に関する全国規模の調査を行ったが、その結果は未だ明らかにされていない。専門家らは、被害を拡大させないためにも調査結果などの情報を早急に公表する必要があるとし、さもなければ重大な社会的反発を招くことにもなりかねないと指摘している。(翻訳・編集/岡田)
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