Record China 2013年6月27日(木) 16時10分
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21日、中国の伝統劇には「変面」と呼ばれる技がある。芝居の登場人物の感情的な変化を表現するために、役者がかぶった仮面を瞬時に差し替える技である。この「変面」を看板とする地方劇で最も有名なのは、四川省の「川劇」だ。
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2013年6月21日、中国の伝統劇には「変面」と呼ばれる技がある。芝居の登場人物の感情的な変化を表現するために、役者がかぶった仮面を瞬時に差し替える技である。この「変面」を看板とする地方劇で最も有名なのは、四川省の「川劇」だ。その絶妙な技巧は他に類を見ない芸術にまで昇華している。
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中国の伝統的な演劇では、役者は顔全体に化粧を施し、登場人物の性格や感情を「臉譜(くまどり)」で表現する。「変面」は、最も古くは仙人やと妖怪の役に用いられ、明朝にはすでにその記録が存在する。当時の変面は、役者が舞台そでに入って行うものであったが、後に舞台上で演じながら行うようになり、その素早さがひとつの見せどころとなった。
変面は、大きい変面と小さい変面に分かられる。大きい変面は顔全体を覆う仮面が、3回・5回・9回と次々に差し替わる。小さい変面は顔の局部のみが差し替わる。驚き・恐れ・絶望・怒り・陰険さなど、思うままに変わる表情はの芸術の域に達している。仙人、妖怪に用いられる変面は、魔力などを表現する。侠客、匪賊に用いられる変面は、二つの意味がある。一つは「覆面がはがれて正体がばれる」という意味である。もう一つは「変身の術で容貌を変える」ことを意味する。変面が劇のストーリーを展開し、突然にクライマックスを引き起こすこともできる。確かに、きわめて特殊な技巧と演出の手段である。
変面は中国の文化芸術における「2級機密」として、これを体得している役者もごく少数である。彼らが客の目の前で、まばたきするような速さで次々と仮面を差し替えていく方法について、多くの人が心からその秘密を知りたいと感じるだろうが、これは門外不出の技。もしかしたら、自分で劇場に出向き、しかと見つめれば、そのうちの一部を目撃することができるかもしれないが。
※本記事は楽旅中国(らくたびチャイナ)の特別提供。楽旅中国は、中国青年旅行社(CYTS)傘下で展開する中国旅行専門の日本語オンラインサービスです。
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