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18日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、北京市が2年間の軍役について大学卒業生に戸籍を与える新政策を導入したと報じた。首都・北京の戸籍が特権的な価値を持つことが改めて浮き彫りとなった。写真は中国の戸籍簿。
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2013年6月18日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、北京市が2年間の軍役について大学卒業生に戸籍を与える新政策を導入したと報じた。
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「米国のグリーンカードを取得するよりも北京市の戸籍を取得するほうが難しい」とはよく言われる話。中国では国内の人口移動を制限するために戸籍移転を厳しく制限している。特に首都・北京の戸籍を取得するのは至難の業だ。北京の大学に進学し北京の企業に就職した場合でも、その企業が戸籍割当枠を持っていない場合、基本的に戸籍の取得はできない決まりとなっている。
このたび北京市の大学の卒業生が北京市の兵士募集に応じ2年間の軍役を務めた場合、戸籍を与えるという優遇策が導入された。退役後、北京市の政府機関か企業で働くことが条件となっているが、戸籍取得枠がない場合でも戸籍が与えられる。
戦士としての役割を果たせば戸籍を与えるとはまるで古代ローマ帝国のようだ。中国の厳格な戸籍政策は国内を分断するものと批判されているが、北京戸籍を持つ者と持たない者には同じ国民とは思えないほどの格差があることが改めて浮き彫りとなった。(筆者:高口康太)
■中国在住経験を持つ翻訳者・高口康太氏は、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。ネットの流行から社会事情、事件、スポーツ、芸能など中国関連のトピックを幅広く紹介している。
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