<中国気になる話>あのチャン・イーモウ監督を獲得したIT企業、楽視網がスマートテレビを発売

Record China    2013年6月22日(土) 14時40分

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17日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、中国動画配信サイトの雄、楽視網のスマートテレビ発売を取り上げた。写真は5月28日、楽視網との契約を発表したチャン・イーモウ監督。

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2013年6月17日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、中国動画配信サイトの雄、楽視網のスマートテレビ発売を取り上げた。動画配信企業がテレビ製造に乗り出すという異例の事態が注目を集めている。

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19日、楽視網は独自ブランドのスマートテレビ「超級電視」を発売する。60インチで6999元(約10万7000円)、40インチで1999元(約3万500円)という破格の安さだ。広告には「他社の半額」という売り文句が踊る。また、ウェブサービスを提供するIT企業がハードウェア、家電の分野に進出するのはきわめて異例。楽視網の「蛮勇」が成功するのか、注目を集めている。

5月、楽視網はスマートテレビに関する記者会見を開いたが、その席上、もう一つのサプライズを発表した。それが中国ナンバーワン映画監督チャン・イーモウ氏の獲得だ。楽視網旗下の映画制作会社・楽視影業と専属監督契約を交わした。大手映画制作会社もチャン・イーモウ監督獲得を狙う中、映画制作では新興の楽視が金星をあげた。

そもそも楽視網が歩んできた道のりは他企業とはまったく異なるものだった。動画配信サイト業界が海賊版の放映に明け暮れている最中、楽視網は中国ドラマ、中国映画の版権獲得を進め、今では他の動画配信サイトに権利を売る「卸売り」的なポジションを獲得した。

そして今、伝統的なテレビメーカーがひしめきあうスマートテレビ業界に新たに参入し、また映画制作という分野でも存在感を高めようとしている。多くのプレイヤーがひしめきあう中国IT業界の中でもひときわユニークな存在の楽視網。新たなチャレンジが成功を収めるのか、注目を集めている。(筆者:高口康太)

■中国在住経験を持つ翻訳者・高口康太氏は、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。ネットの流行から社会事情、事件、スポーツ、芸能など中国関連のトピックを幅広く紹介している。

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