中国人訓練生が操縦する小型機が墜落、離陸前に「機体交換」を求めるも断られ―米国

Record China    2019年8月1日(木) 17時40分

拡大

中国メディア・北京青年報の1日付の記事によると、米国で訓練中の中国人男性が操縦する小型機が墜落。男性と教官の女性が死亡した。資料写真。

中国メディア・北京青年報の1日付の記事によると、米国で訓練中の中国人男性が操縦する小型機が墜落。男性と教官の女性が死亡した。

28日午後2時40分(現地時間)ごろ、中国人の邱裕(チウ・ユー)さんが操縦する小型機が、米テキサス州のデントン空港を離陸。80分余り後に同州のゲインズビル付近で墜落した。邱さんはその場で死亡が確認され、同乗していた米国人女性教官のNorrisさんは病院に搬送されたものの助からなかった。

邱さんにとってこれが試験前の最後のテストフライトだった。デントンの航空学校US Aviation Academyは中国南方航空と提携関係にあり、邱さんは訓練生として派遣され2年間学んだ。試験をパスすれば、パイロットになっていたはずだった。

事故後、邱さんの交際相手の女性が邱さんの微信(WeChat)アカウントにログインしたところ、邱さんがフライト前に機体の安全性に疑問を持ち、交換を求めたものの、拒否されていたことが分かった。邱さんの微信にはNorrisさんから「きちんと修理されていれば気にならないわ。多分使えるのはあれだけだから」とのメッセージが残されていた。

同校内部の報告によると、墜落した機体は4月26日からの3カ月間で10回修理されていた。ランディングギアの故障が4回、左エンジンのエンストが3回、計器の故障が1回などだったという。十分な整備がなされないまま酷使されていた可能性もある。

今回の事故を受け、同校は「われわれは国家運輸安全委員会(NTSB)、米連邦航空局(FAA)、地元警察と共に調査を行っている。今回の事件に深い悲しみを感じている」としているという。(翻訳・編集/北田

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携