フライメディア 2019年7月30日(火) 19時40分
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「逃亡犯条例」改正案への抗議が続いている香港。このところ毎週末行われるデモの様子は、メディアを通じて世界中へ配信されている。ただ、抗議はデモ行進だけに留まっていない。今回は香港中にできている「レノン・ウォール」についてご紹介したい。
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「レノン・ウォール」は自由と平和のシンボルとして知られる壁のこと。ジョン・レノンを死を偲び、プラハの若者たちが壁にメッセージを記していった。そして、この壁は共産主義体制への反対と自由へのシンボルの壁になったと聞いている。
2014年の雨傘革命の際、デモ隊が占拠をした金鐘の歩道橋に、この「レノン・ウォール」の香港バージョンが出現をした。学生たちがポストイットに思いを記し次々と貼っていった壁は、黄色やピンクのカラフルなポストイットで出来上がった「香港バージョンのレノン・ウォール」となったのである。
そして2019年「逃亡犯条例」改正案に対する抗議が続く中、今度はこのレノン・ウォールは金鐘のみならず香港のいたるところに出現をしている。それは歩道橋であったり、地下道であったり、市内郊外問わず香港内で何十箇所にも存在するといわれている。
尖沙咀にある地下道では、遠くからでも何か貼ってあり人が集まっている様子が見て取れる。近づいてみると、おびただしい数のポストイットが貼られており、そこにはさまざまな立場の人の色々な意見が書かれている。日本語学習者による日本語による訴えも目にすることがある。
それぞれの内容を見ていくと政府への抗議、賛成派反対派・相互の意見、ツーリストへ香港の現状を知らせるもの、或いは仲間うちでの連絡のようなもの、など全て読むことは難しいほどの量だ。
また、旅行客に対しては不便をかけて申し訳ないという内容、運転手たちへは道を占拠して迷惑をかけてすみません、といった内容のポスターも貼られていた。
どんな人でも意見ができるよう、それぞれのレノン・ウォールには誰かが買ってきたポストイットやペンが置かれていることが多い。勿論、このような活動に反対をする市民もおり、ポストイットを剥がしていく人も見かける。
それでもまた少したつと、そこにレノン・ウォールが作られていく。尖沙咀以外のウォールの様子も、また機会があればご報告をしたい。(提供/フライメディア)
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