<尖閣問題>日中間に「棚上げで暗黙の了解があった」=瀬野・前重慶総領事が明言―野中発言裏付ける

Record China    2013年6月5日(水) 17時51分

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5日、瀬野清水・前重慶総領事は記者会見し、日中間で「尖閣諸島問題の棚上げで暗黙の了解があった」と言明した。野中広務元官房長官が訪中の際、「尖閣諸島の領有権問題を棚上げする日中合意があった」と発言したことを裏付けるもので、注目される。

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2013年6月5日、外務官僚として38年間勤めた瀬野清水・前重慶総領事は日本記者クラブで記者会見し、日中間で「尖閣諸島問題の棚上げで暗黙の了解があった」と言明した。野中広務元官房長官が訪中の際、「尖閣諸島の領有権問題を棚上げする日中合意があった」と発言したことを裏付けるもので、注目される。

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瀬野清水・前重慶総領事はこの中で、「1972年の国交正常化交渉時に、田中角栄首相と周恩来首相が尖閣諸島問題をここで話すのは止めようということで合意した。78年8月の日中平和条約締結時にトウ小平副首相が、この問題は10年、20年棚上げでもいい、と言ったのに対し、日本側もこれを認めている」と言明。その上で、日中間で「尖閣諸島棚上げ暗黙の了解があった。野中広務氏も言及している」と明言した。

 瀬野氏は、昨年3月に退職するまで、外交官生活38年のうち通算25年間、中国の大使館、総領事館に勤務した外務省きっての中国通。

野中元官房長官は6月3日、北京で記者会見し、72年の日中国交正常化の際、「日中双方が尖閣諸島の問題を棚上げし、将来、お互いが話し合いを求めるまでは波静かにやっていこうという話になった」と当時の田中角栄総理から直接聞いたと言明した。(取材・編集/HY)

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