商売上手なはずの「温州式ビジネス」の弊害、稼いでも市が貧乏なワケとは―韓国紙

Record China    2013年5月27日(月) 8時49分

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24日、「商売人10人のうち1人は温州人がいる」といわれるほど商売上手で知られる浙江省の温州人だが、温州市の経済は潤っていないという。その理由を探った。写真は5月温州で開催された不動産博覧会。

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2013年5月24日、韓国紙朝鮮日報の報道によると、「商売人10人のうち1人は温州人がいる」といわれるほど商売上手で知られる浙江省の温州人だが、温州市の経済は潤っていないという。その理由を探った。25日付で環球時報が伝えた。

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1980年代より温州人は皮革、アパレル、靴、鞄などの製造加工業務を行い、多くの中小規模加工工場が登場し、その大部分は家内制手工業だった。温州人は勤勉に働き、過去10数年で巨額の財を成し、ある時期はこの「温州モデル」が他の地方の憧れにすらなっていた。

ところが、現在の温州市は、長年補修されない道路や乱雑な街並みで、まるで発展の遅れた中西部の都市のようだ。多くの個人経営者は利益を上げると、技術の研究開発や新しい領域に資金を投入するのではなく、北京や上海などの大都市へ行き、手当たり次第に不動産投資に手を出した。つまり、温州人はお金を他の都市に投資し、故郷の産業基地は相変わらず家内制手工業の単純なモデルのまま、次第に競争力を失っていったのである。

この「温州モデル」の弊害は、ついに08年の世界金融危機の際に一気に露呈した。多くの企業が業務停滞、資金不足に陥り、破産していった。そして、高金利で借金をして不動産投資をしていた温州人は、夜逃げもしくは自殺の選択を迫られたのである。企業とは利益を上げながら発展成長し、社会全体も共に発展させていくような作用を持つべきだ。そして温州商人には、この企業家精神というものが欠如していたのが根本的な原因だろう。(翻訳・編集/中原)

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