Record China 2013年5月20日(月) 15時34分
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18日、カナダの人口は過去15年にわたって増加を続けているが、香港から帰化した移民の数は減少の一途をたどっていることが、カナダ統計局による統計調査から判明した。写真はトロントの中華街。
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2013年5月18日、北米華字紙・世界日報によれば、カナダの人口は過去15年にわたって増加を続けているが、香港から帰化した移民の数は減少の一途をたどっている。カナダ統計局による統計調査から判明した。
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現在、カナダには20万9000人の香港系移民が存在しているが、1996年時点での24万1000人と比べ3万2000人も減少している。統計局の調べでは、毎年1000〜2000人が香港から移民してくるが、それよりも香港へ帰国する移民の数のほうが多いという。
カナダ連邦政府の支援する移民プロジェクト団体・メトロポリスによれば、多くの香港系移民が「カナダに残りたいという気持ちはない」と考えている。カナダに帰化してパスポートを手に入れると帰国してしまう人が多く、これは中国本土や台湾からの移民も同様だという。香港系移民の多くは1997年の香港返還を契機にカナダへ移り住んだが、その後も香港の生活環境や経済状態が以前と変わらなかったことから、帰国する人が徐々に増えていったと、サイモンフレーザー大学の専門家は指摘している。
生活費の高いカナダに比べ、香港には高給が期待できる職と、昇進の機会や安定がより保障された労働環境があり、家族や親類もいることが帰国を後押ししている。「カナダでは稼げない」「定年退職後の余生を送るだけの国だ」「あちらの生活にはまったく慣れない」といった厳しい見方をする人もいる。
移民問題専門のある弁護士は、中国の政情が変化し、香港の関係が悪化すれば一旦香港へ戻った移民がなだれを打ってカナダへ戻ってくる可能性があると見ており、政府や自治体は混乱に備える必要があると指摘している。(翻訳・編集/岡田)
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