Record China 2013年5月17日(金) 14時0分
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16日、飯島内閣官房参与が周辺国への事前通告なしに北朝鮮を訪問したことについて、中国各方面からもさまざまな見解が出ている。写真は飯島氏が訪朝の際、乗り継ぎ利用した北京首都国際空港。
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2013年5月16日、朝鮮中央テレビによると、北朝鮮を訪問中の飯島内閣官房参与が金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と会談した。金委員長は、金正恩第1書記に次ぐ序列2位とされている。
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飯島氏は前日の15日、朝鮮労働党の外交トップにあたる金永日(キム・ヨンイル)書記とも会談しており、日本人拉致問題などについて話し合ったとされ、17日にも北朝鮮を後にするとみられる。同氏の訪朝には「事前通告がなかった」として米韓両国が懸念を示している。「北朝鮮の非核化」を最優先目標とする各国の足並みが崩れれば、北朝鮮が国際包囲網を揺り動かすきっかけになりうるからだ。
しかし、中国の反応は少々異なっている。中国の朝鮮半島問題特別代表・武大偉(ウー・ダーウェイ)氏は15日、「テレビで飯島氏訪朝の事実を知った。日本の目的は不明だ」としたものの、外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官は16日、「関係各所による接触が現在の北朝鮮情勢の緊張を緩和し、北東アジア地区の平和と安定をもたらすことを望む」と述べ、日朝関係改善に期待を寄せた。
中国各方面の専門家は以下のようなコメントを寄せている。
「飯島氏を派遣した安倍首相の意図はあくまで内政問題に関するものであり、外交問題ではない」(楊伯江(ヤン・ボージアン)/中国社会科学院日本研究所日本外交研究室)
「日本の政治家の日和見主義的な一面が再び見られる」(宋暁軍(ソン・シアオジュン)/中国国営TV局・中央電視台軍事評論員)
「日本は北朝鮮に対し、なんら影響力を持っていない。今回の特使派遣は、日朝間のこう着を打開する目的だろう」(洪琳(ホン・リン)/中国国際放送報道センター)
「安倍首相は北朝鮮というカードを用いて、7月の参院選でポイント稼ぎを図っているのだろう」(高洪(ガオ・ホン)/ 中国社会科学院日本研究所)
いずれも今回の訪朝による影響は、日朝間問題に限定されたものであるとの見解を示している。(翻訳・編集/愛玉)
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