Record China 2019年6月30日(日) 23時0分
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22日、新華社は、米サイエンス誌の記事を引用し、拾った財布の中身が多いほど人は正直者になると伝えた。資料写真。
2019年6月22日、新華社は、米サイエンス誌の記事を引用し、拾った財布の中身が多いほど人は正直者になると伝えた。
スイスと米国の研究者が40カ国355都市で行ったテストでは、銀行や博物館などの公共の場所で合計1万7000個以上の財布を「落とし」、財布を見つけた人の反応を観察したという。財布の中身は空っぽ、13ドル45セント(約1440円)相当の現金、94ドル15セント(約1万円)相当の現金の3種類を用意した。
記事は、その結果「財布の中の現金が多いほど人は正直者になることが分かった」と紹介。これは普遍的な現象で、38カ国で財布の中に現金が入っていると返却する傾向がみられたという。具体的には、財布の中身が空っぽだった場合は40%の人が返却し、少額の現金が入っていた場合は51%、多額の現金が入っていた場合は72%の人が財布を返却したという。
研究者は、4つの要素が財布を拾った人の反応を決定付けていると分析。それは、「経済的刺激、落とし主と連絡を取ることの難易度、落とし主の立場になって考えること、不誠実な行動の代価」だとしている。
財布の中の現金が多いほど返却する人が多いという現象について、チューリッヒ大学のMichel André Maréchal教授は、「自分を泥棒と思いたくない気持ちは金銭的な動機よりも大きくなり得る」と分析。別の調査によると、財布の中の現金が多いほど、拾った人は返さないと自分が窃盗をしたという意識が強くなることが分かったという。
記事はまた、「調査によると、財布の中に鍵も入っていると財布の返却率が上がることが分かった」と紹介。これは、落とし主の気持ちになって考えることも、人を正直にさせる要因の1つになっていることを示していると分析した。(翻訳・編集/山中)
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