中国の公務員試験で不正が続出、20人超の集団カンニングも―中国メディア

Record China    2019年6月16日(日) 8時30分

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中国メディア・中国新聞網は14日、今年4月に中国の20余りの省で行われた公務員試験で、不正やカンニング行為が多発していたと報じた。

中国メディア・中国新聞網は14日、今年4月に中国の20余りの省で行われた公務員試験で、不正やカンニング行為が多発していたと報じた。

記事によると、4月20日に一斉開催された今年の公務員試験では合計8万人近くが採用される予定だったが、いくつかの省では昨年と比べて採用規模が縮小された。それでも各地での受験熱が冷めることはなく、広西チワン族自治区や山東省、雲南省における人気職の合格倍率は非常に高くなったという。

5月以降、各省は次々に筆記試験の成績を発表し、すでに資格審査や面接日程の決定に取り掛かっている省も少なくないというが、多くの省から今年の試験で規定違反をした受験生がいたという通達が出ているという。

記事によると、福建省は試験中に携帯電話などの電子機器で試験用紙を撮影していた2人について、試験スコアの取り消しと5年間の公務員試験信用アーカイブへの登録を行った。また、陜西省は規定違反をした合計38人の受験者の、該当科目の試験スコアを取り消した。違反の内容には「指定の座席に座らず試験に参加する」「故意に試験用紙や解答用紙を破損させる」「試験終了の合図の後も回答を続ける」などがあったという。

記事はさらに、上述の違反に加えて、「今年の公務員試験会場では規定違反に関して、『カンニング』も一大焦点となったことは言及に値する」と指摘。陜西省で回答結果が酷似していた同じ試験会場内の6人が該当科目の試験スコアを取り消されたほか、福建省と湖南省ではそれぞれ4人と6人が提出した回答が専門機関によりカンニングであると判定され、同様にスコアの取り消しを受けた。また、貴州省では20人超の受験者が集団でカンニングを行い、不正を行ったうちの3人が容疑者として警察に逮捕されたという。報道によると、こういった不正組織は利益を得るためにイヤホンや発信機、受信機などの機器を販売し、公務員試験中に集団で不正行為をする受験者を組織していた。今回の集団不正に関与した20人余りの受験者は、試験のスコアを取り消された。

このニュースに対して中国のネットユーザーからは、「中国の公務員試験には欠陥が多い」「試験に受かってもコネが無ければ公務員にはなれないんじゃないの?」などと中国の公務員試験の現状を嘆く声が上がったが、これに対しては「水増しも今は行われていないよ」「試験官がどの会場を受け持つかも、抽選で直前に決められている」などと反論する声も見られた。

また、「古代だったら公務員試験での不正は重罪だったよ。やはり刑罰を課すべきだ」「不正をした受験者は永遠に再受験できないようにすればいい」「現行の公務員に対しても定期的に再受験をさせた方が良いんじゃないか?」「面接は不正をするような人につけ入る隙を与える。実施しないほうが良い」などと改善策を提示するコメントも寄せられた。(翻訳・編集/岩谷)

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