毛沢東暗殺未遂、“林彪主謀説”覆す新書籍=習体制の歴史観に異議―英紙

Record China    2013年5月8日(水) 20時13分

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5日、中国の林彪副主席による毛沢東主席の暗殺・クーデター未遂事件、いわゆる「林彪事件」について、同副主席の関与を否定する書籍を出版した。習近平体制の歴史観に異議を唱える内容として注目を集めている。写真は河南省禹州市に残っている林副主席直筆の書。

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2013年5月5日、英紙サンデー・タイムズによると、同紙中国特派員のマイケル・シェリダン記者はこのほど、中国の林彪(りん・ぴょう)副主席(当時)による毛沢東(もう・たくとう)主席の暗殺・クーデター未遂事件、いわゆる「林彪事件」について、同副主席の関与を否定する書籍「九一三回望 林彪事件の史実と分析」を出版した。習近平(シー・ジンピン)体制の歴史観に異議を唱える内容として注目を集めている。

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香港新世紀出版社から刊行された「九一三回望」は、林彪副主席の娘、林豆豆(リン・ドウドウ)が父親の事件への関与を否定した書簡、同副主席の部下だった人民解放軍幹部4人による証言などで構成されている。同書はこれらの物的証拠、証言を通して、共産党が主張してきた事件の“林彪主謀説”を覆す内容となっている。

これに対し、習主席が中心となり2年前にまとめた共産党史では、林彪副主席を「毛沢東暗殺・クーデターの主謀者」と断定していた。一方で習主席は同党史で、文化大革命中に反体制分子と認定・迫害された父、習仲勲(シー・ジョンシュン)元副首相の名誉を回復。サンデー・タイムズは「中国の歴史は勝者が書くものだが、『九一三回望』は習主席の信用度に疑問を投げかけるものとなっている」と指摘した。(翻訳・編集/AA)

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