Record China 2019年6月10日(月) 7時0分
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5日、米華字メディア・多維新聞は、中国からのレアアースの密輸に活路を見出そうとする米国に対して、中国が長期的な構えで対応しようとしているする文章を掲載した。以下はその概要。資料写真。
2019年6月5日、米華字メディア・多維新聞は、中国からのレアアースの密輸に活路を見出そうとする米国に対して、中国が長期的な構えで対応しようとしているする文章を掲載した。以下はその概要。
5日、国家発展改革委員会が開いた「レアアース業界専門家座談会」に世界の経済界や鉱業関係者が注目した。中国は5月下旬に米国への対抗措置としてレアアースのカードを切る可能性をほのめかしていたためだが、この座談会ではなんら具体的な政策は発表されなかった。
一方、世界市場における中国のレアアース需要は昨年7月以降徐々に高まっている。そんななか、米国のある専門家は「わが国は必要になったら中国からレアアースを密輸すればいい。ちょうど、かつての日本がやっていたようにだ」と発言した。
レアアースの密輸は確かに中国にとって解決が難しい問題だった。国家工業・情報化部によれば、2006~12年にはレアアースの密輸量が正規の輸出量を上回ったという。ピーク時の11年には密輸量のほうが20%も多かったとのことだ。日本や米国の直接現地に赴き、意図的に合法的な業者を避けて密輸をしていたのである。
これに対して中国政府は14年以降、レアアースのブラックマーケットや密輸行為に対する厳しい取り締まりを開始し、密輸の引き金にもなる生産過剰の問題解決に取り組んだ。その結果、18年には中国企業による年間のレアアース分離、精錬量は11.5万トンにまで縮小させたうえ、レアアース国際取引におけるポジションを転換することにも成功し、世界最大のレアアース輸入国になったのである。
同部は今年1月に「レアアース業界の秩序整頓を引き続き強化する通知」を発表した。外部は中国が引き続き厳しい密輸取り締まりを行うというシグナルとして受け取ったが、中国政府の意図はそれよりも従来の資源浪費型の拡張から、全産業チェーンにおいて競争での優位性を形成することにありそうだ。この点は米中貿易戦争が持久戦の様相を呈する中で、なおのこと必要な姿勢だ。中国としては米国への直接的な対抗措置をとるよりも、長い戦いに備えるほうがメリットがあるのだ。(翻訳・編集/川尻)
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