Record China 2019年5月30日(木) 19時10分
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29日、中国が貿易戦争をめぐる米国への対抗手段としてレアアースを利用するとの観測が出ていることについて、中国当局の高官がこのほどコメントを発表した。これについて、米メディアはどんな反応を示しているのだろうか。写真は中国国内のレアアース採掘場。
中国が貿易戦争をめぐる米国への対抗手段として世界最大の生産量を誇るレアアース(希土類)を利用するとの観測が出ていることについて、中国の主要な経済官庁である国家発展改革委員会の高官がこのほどコメントを発表した。中国紙・環球時報は29日付の記事で、これに対する米国のメディアの反応を紹介した。
記事によると、中国国家発展改革委員会の高官は28日、レアアースが米国に報復する上での武器となるかについて、「もし誰かがレアアースを使って製造した製品で中国の発展を抑え込もうとするなら、中国人民はうれしくないということだ」と述べた。
これを受け、ニューヨーク・タイムズは「レアアースにおいて、米国が追いつくのはすでに困難だ」とし、「中国はレアアースの精製における最も重要な工程を完全に支配している。そのコストの低さと生産能力の大きさは、他の地域の企業が単独で資本を投じて精製工場を設立するのを諦めさせるほどのものだ」などと伝えているという。
フォーリン・ポリシーも「中国がレアアースの対米輸出を制限すれば、不運な目に遭うのは米国の電子製品だけでなく、石油精製から航空機エンジンに至る多くの経済分野が打撃を受けることになるだろう。なぜなら米国はレアアース需要の約80%を中国からの輸入に頼っているからだ」と伝えているという。(翻訳・編集/柳川)
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