北朝鮮と米国との間で板挟みの中国=金政権延命で日韓が核武装する可能性も―米華字メディア

Record China    2013年4月12日(金) 12時44分

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10日、朝鮮半島の非核化のため、米国は金正恩政権の打倒を辞さない考えだが、これについては米中でいまだ合意がみられていない。資料写真。

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2013年4月10日、朝鮮半島の非核化のため、米国金正恩政権の打倒を辞さない考えだが、これについては米中でいまだ合意がみられていない。米華字メディア・多維新聞が伝えた。

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オバマ政権は明確な態度を示してないが、国防総省と米軍太平洋司令部はすでにその事態を想定している。北朝鮮が攻撃に移れば、米国は大規模な報復行動に移るだろうと述べているが、オバマ政権はこれについて態度を明らかにしていない。

米国は北朝鮮の政権交代をいとわないが、中国は朝鮮半島の非核化によって北朝鮮の政権を脅かしたくないと考えている。韓国も、2003年のイラクに対して行われたような北朝鮮の政権交代を認めはしないだろうが、北朝鮮の攻撃が始まれば、米国にとっては金政権を崩壊させる十分な理由になる。

4月9日、国防総省の報道官は、「米国は朝鮮半島の平和と安定を求める立場にある」と強調し、北朝鮮のあらゆる挑発行為に対し、有効な対応措置を用意していると述べた。しかし、韓国と共同での反撃案については、「そのような行動を目にしたいわけではない」と述べ、あくまでも平和と安定を求める立場であるとしている。

日本の外交専門誌も、「中国の学者も、中国が北朝鮮を見捨てる徴候を察知していないが、だからといって中国の対北政策に変化が生じないというわけではない」とする記事を掲載、「しかし、習近平主席がボアオ・アジア・フォーラムで『自らの利益を確保するために地域ないし世界を混乱させるのはもってのほかだ』と述べたように、一方的に中国の対北政策が根本的に変化したと思い込むべきではない」としている。

ブッシュ政権で国連大使を務めたボルトン氏は、「中国は北朝鮮という緩衝国を失うことには決して同意しない」と述べた。北朝鮮の政権が崩壊すれば、大勢の難民が中国に押し寄せ、米軍が国境の鴨緑江付近に駐屯することになると予想されているが、ボルトン氏は「日米韓などの国会が難民をコントロールするための政策を打ち出し、米国も鴨緑江ではなく、朝鮮半島南端でアジア太平洋地域に幅広く対応することを望んでいる」として、心配は不要であると述べた。中国が全力で緩衝国としての北朝鮮を守れば、金正恩政権は確実に生き残ることになるが、中国が北朝鮮を厄介者扱いするようになれば、政権交代はそう遠くないと分析する。

ボルトン氏は、「北朝鮮の政権は、国民が選択したのではない不自然な存在であり、閉鎖状態は長くは続かない。非核化に最も有効なのは中国が半島の統一を支持することだ。だが、中国がそれを認めなければ、日韓の核武装が現実化する恐れがあり、中国にとっては何よりの悪夢となるだろう」と述べた。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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