拾った宝くじが1100万円超の大当たり!落とし主は「あいつは俺を怒らせた」とあることを決意―中国

Record China    2019年5月16日(木) 0時10分

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四川省楽山市で先月、ある男性がごみ箱から拾った宝くじ(ロト)が69万元の大当たりになった。今月13日、江西省のメディア・都市現場は、「落とし主は怒り心頭」と伝え、事件のその後の展開を報じた。

四川省楽山市で先月、ある男性がごみ箱から拾った宝くじ(ロト)が69万元(約1150万円)の大当たりになった。今月13日、江西省のメディア・都市現場は、「落とし主は怒り心頭」と伝え、事件のその後の展開を報じた。

先月、四川省に住む呉さんは息子を連れて宝くじ売り場にくじを買いに来たが、息子は新しく購入した宝くじを控えと間違って店内のはずれくじ廃棄箱に捨ててしまった。親子が去った後、店にやってきたある男性は自分で番号を予想するのがおっくうだったため廃棄箱の中から拾い上げたくじと同じ番号を買いたいと店員に伝えたが、店員からそのくじは抽選前の、まだ有効なくじだと告げられたという。そこで男性はさらに自分でも新たに5枚のくじを買った上で、拾ったくじも一緒に持ち帰った。

しばらくして、呉さんは購入したくじを誤って捨ててしまったことに気づき店へ戻ったが、該当のくじはすでに持ち去られており、仕方なく控えを参照して同じ番号のくじを購入し直した。そして後日、当選番号が発表され、その買い直したくじが69万元(約1150万円)の大当たりになった。呉さんと拾い主の男性はどちらも、税を差し引いた賞金を手にした。

記事によると、呉さんは「息子には軽度の知的障害があり、控えと間違ってくじの方を捨ててしまった」と話し、拾い主の男性に賞金の分配を求めた。しかし拾い主側はメディアを通して「自分は運が良かったのだ」と交渉を拒否しているという。

その後、呉さんはやはり諦め切れず、拾い主を起訴することに決めた。しかし、宝くじセンターの職員が「警察の調査手続きがないと、当選者の情報を提供することはできない」としているように、起訴の第1ステップである被告人の情報が手に入れられず、計画は頓挫しているという。加えて、宝くじは無記名・無保証の販売形式を採用しており、換金の際も本人確認などはなくチケットの確認だけで済んでしまうため、弁護士も「たとえ訴訟を起こしたとしても難航するだろう」と述べているという。

記事は、「呉さんはそれでも拾い主の男性を見つけることを諦めず、勝訴できるかを抜きにしても、裁判所でこのことについて話し合いたいという姿勢だ」と伝え、呉さんの「勝つにしろ負けるにしろ、訴えなければならない。なぜならそいつは俺を怒らせたからだ」という発言を報じた。

この報道に対して中国のネットユーザーからは、「それにしてもよくこんな偶然が起こったなあ」という声が上がったほか、「起訴できると思う。分配を拒否するのは横領の罪では?」という意見や「無理だ。これを認めたら、今後『あの番号は俺が買ったものだ、落としたんだ』って言い出す奴がきっと続出する」と言った意見が出た。

また、落とし主の呉さんに対して、「貪欲だな」「結局買い直して、69万元を手に入れたじゃないの」「客観的に見てみろよ。宝くじ会社以外は誰も損してないし、もういいじゃないか」などと批判するコメントも見られた。

このほか、「中国で、何十万元も当たるなんて例は見たことがない。これってもしかして宝くじ会社が宣伝のために流した作り話じゃないの?」と疑うユーザーもいた。(翻訳・編集/岩谷)

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