代理出産の拠点は9000万円の豪邸!?法律の甘さが捜査の妨げに―広東省深セン市

Record China    2013年3月28日(木) 22時10分

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27日、中国・広東省深セン市南山区にある豪邸に数人の女性が住んでいる。今月26日の同市衛生監督局と警察当局の捜査により、住宅内から代理出産に関わる契約書や妊婦用の薬や栄養食品が見つかっている。

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2013年3月27日、中国・広東省深セン市南山区にある豪邸に数人の女性が住んでいる。今月26日の同市衛生監督局と警察当局の捜査により、住宅内から代理出産に関わる契約書や妊婦用の薬や栄養食品が見つかっている。同局はこれらの物から、同住宅は違法代理出産の拠点とみて捜査を進めている。南方都市報が伝えた。

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今月26日、同市衛生監督局と警察当局は総勢30人余りで南山区にある市場価格600万元(約9000万円)の豪邸に家宅捜査を行った。住宅には部屋が6つあり、2階の大部屋にはマットレスが5枚敷かれ、ほかの部屋には2段ベッドなどが置かれていた。同住宅には5人の女性が住んでおり、うち1人は妊婦であると確認された。代理出産に関して職員が女性らに問いただしたが、いずれも関与を否定し「住宅には遊びに来ている」「仕事を探すために一時的に滞在している」などと話した。

中国では代理出産は法律で認められていないが、細かい決まりがなく曖昧な部分が多い。そのため、女性らがかたくなに否定していることもあり、当局は強制的な手段を取れないという。南山区衛生監督局の職員によると、「今回の捜査で見つかった物品は証拠として保存するが、代理出産への関与を否定しているため身柄を拘束することはできない。また、仮に代理出産に関与していると発覚しても、強制的に処分することはできない」と説明した。また、現在代理出産に関わる多くの違法組織はますます巧妙になっており、排卵を促す注射・代理出産関連の手術・妊婦の居住場所など拠点を分けるケースが多く、捜査の難易度を上げている。

このほか、弁護士事務所の責任者は「一部の不妊に悩む夫婦による需要と暴利を目的とする違法組織の存在が問題の根本的な原因だ。また、中国の代理出産に関する法律の曖昧さも代理出産の頻発に影響している」と指摘した。(翻訳・編集/内山)

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