Record China 2013年3月29日(金) 6時20分
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24日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、中国の輸出製品の内訳が、衣料品など労働集約型の製品からコンピューターやハイテク照明などハイエンド市場の製品へと移行しつつあると報じた。写真は江蘇省連雲港市にある照明器具工場。
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2013年3月24日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、中国の輸出製品の内訳が、衣料品など労働集約型の製品からコンピューターやハイテク照明などハイエンド市場の製品へと移行しつつあると報じた。26日付で参考消息(電子版)が伝えた。
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HSBCのエコノミストによると、中国の輸出額が世界で占める割合は、2008年の金融危機前には9%だったが、2012年には11%にまで増加した。また、オランダ経済政策分析局によると、2012年の世界貿易の伸び率は1.6%だったにもかかわらず、中国の輸出の伸びは約8.0%に達した。
好調に見える中国の輸出も、一方では人件費上昇などの問題を抱えており、繊維製品などのメーカーが中国を離れた。中国は、これらの損失をコンピューターや自動車部品、ハイテク照明、眼科手術設備などのハイエンド市場の製品で補おうとしている。
例えば、米カリフォルニア州のサンフランシスコ市とオークランド市を結ぶ橋「ベイブリッジ」に使われている照明器具には、浙江省杭州市に本社を構える中国企業・英飛特電子(Inventronics Inc.)の製品が使われている。同社は創立以来、LED照明のドライバー(電源)の研究開発に力を入れてきており、2012年には300万個を製造。2013年にはその製造量は倍増し、半分以上を輸出する見込みだという。
ロイヤルバンク・オブ・スコットランドの中国経済チーフアナリストのLouis Kuijs氏は「中国では、電気や通信分野など高付加価値産業の就業者数が2008年から増加し続けており、すでに紡績や皮革産業などの就業者数を超えている」と話す。
中国の過去2年間の対米輸出額を比較しても、ハイテク製品(電子製品、自動車部品、光学設備など)が24%増の1290億ドルに達している一方で、服飾や靴類などは5%増の470億ドルにすぎない。しかし、中国で製造した部品や設備の原材料は、他国製の割合がまだ高く、この点に問題がある。前述の英飛特電子のハイテク照明製品のチップは、実は米国製である。ただし、世界貿易機関(WTO)や経済協力開発機構(OECD)のデータによると、中国の輸出製品のうちで外国製原材料が占める割合は2005年の36%から2009年には28%へと低下しており、自国製原材料の割合が上昇しているという。(翻訳・編集/HA)
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