Record China 2019年4月27日(土) 0時30分
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ミャンマー軍が最近になり、中国とパキスタンが共同開発したJF-17M戦闘機を受領した。ミャンマーはロシアにSu-30SMEも発注しており、戦闘機の新たなハイローミックスを構築する見通しだ。写真はJF-17戦闘機。
ミャンマー軍は最近になり、中国とパキスタンが共同開発したJF-17M戦闘機6機を受領した。中国メディアの新浪網は2019年4月24日付で、ミャンマーはロシアにSu-30SMEも発注しており、同軍では戦闘機の新たな「ハイローミックス」が実現すると紹介する記事を掲載した。
JF-17シリーズは中国とパキスタンが共同開発した戦闘機。開発を担当したのは主に中国側で、パキスタンは保有していた米国のF-16についての情報を中国側に供与したとされる。中国は1980年代に戦闘機開発に着手。当初は米国も協力的だったが、1989年6月の「天安門事件」により米国をはじめとする西側諸国が技術提供を打ち切ったため、中国はパキスタンと組んだとされる。
同機の中国側名称はFC-1で愛称は「梟龍」。パキスタン側名称はJF-17で愛称は「Thunder(サンダー、雷)」。中国では「雷電」と呼ぶこともある。
新浪網によると、ミャンマーは5億5000万ドルでJF-17Mを16機購入する契約を結んだ。うち6機をすでに受領したという。JF-17Mはシリーズ中でも新しいタイプで、空中給油やCM-400AKG空対地高速巡行ミサイル搭載の能力を持つという。なお、これまでJF-17シリーズを運用していたのはパキスタンだけで、中国軍も同戦闘機を配備していない。
なお、記事はミャンマー向けのJF-17Mの製造場所について触れていないが、ミャンマーではこれまでに、中国国内で引き渡しに向けた試験が行われていると報道があった。
記事は続けて、ミャンマーは2018年初頭にロシアとSu-30SME戦闘機6機の購入契約を結んだと紹介。同機はロシアのSu-30SM重戦闘機の輸出タイプ。推力偏向機能のあるロシア製のAL-31FPエンジンやN011Mパッシブ・フェーズドアレイ・レーダーを搭載している。しかし記事によるとSu-30SMは、同じくロシア製のAL-41FエンジンやN035「イールビス-E」レーダーを搭載するSu-35S戦闘機よりも、性能がやや劣るという。
記事によると、これまで、ミャンマー空軍は少数のMiG-29戦闘機と多数のJ-7(殲7)戦闘機を運用してきた。いわゆる、戦闘機のハイローミックスで、高性能だが高価な戦闘機と、安価だが性能は「それなり」の戦闘機を組み合わせて運用することで、戦闘機部隊全体としてのレベルを維持すると同時に、費用対効果を向上させる考えだ。
記事は、ミャンマーは重戦闘機としてのSu-30SMEと軽戦闘機としてのJF-17Mを組み合わせることで、伝統的なハイローミックスを継続するとの見方を示した。記事は東南アジア国家の航空兵力の状況として、経済面での制約があるので保有機数は増やさないが、なるべく精鋭機を入手しようという状況が一般的になっていると解説した。(翻訳・編集/如月隼人)
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