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ドラマ「わたし、定時で帰ります。」が中国で話題に、生きがいは余暇?それとも仕事?

人民網日本語版    2019年4月26日(金) 12時20分

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日本で4月16日にドラマ「わたし、定時で帰ります。」の放送が始まった。

日本で4月16日にドラマ「わたし、定時で帰ります。」の放送が始まった。中国ではちょうど、「朝9時から夜9時まで働き、週6日間勤務」という残業が当たり前の勤務スタイルが「996」と呼ばれ、大きな話題となっていることもあり、「定時で帰る」という同ドラマのテーマがたちまち大きな注目を集めることとなった。

「わたし、定時で帰ります。」のヒロイン・東山結衣は卒業後、大手旅行代理店に就職するものの、休まずに仕事し、残業時間は月に100時間以上。先輩から「急げ、急げ」とせかされ、時には怒鳴られて身心ともに疲れ切ってしまう。そして結局過労が原因で、階段から転げ落ちて一時危篤状態になる。それをきっかけに、東山はその会社を辞めることを決意し、定時で帰ることができる新しい仕事を探す。しかし、なかなか良い仕事が見つからず、面接を受けてちょうど100社となったWEB制作会社でついに就職が決まった。そして、毎日要領よく仕事を済ませ、定時で帰り、行きつけの中華料理屋でビールを楽しみ、毎年有給休暇は全て使い切るという幸せな生活を送る。しかし、日本には「仕事第一」という概念が根強く残り、「残業をするのは当たり前」というムードが依然として強いため、若い新人社員の東山と、中年の同僚との間には大きな溝ができてしまう。

そんな流れで始まった「わたし、定時で帰ります。」の初回では、「出世とか考えてるように見えます? 9時6時で帰って小籠包食べてる時のほうが幸せです」や「会社だけの人間になるな。人生を楽しめ。色んな人と会え。世界を広げろ。そういう積み重ねがいい仕事を作る」、「会社のために自分があるんじゃない。自分のために会社があるんだ」などの名言が次々に飛び出し、中国の若者の心を捉えている。うれしそうに定時に帰り、半額のビールを飲む東山を、それら若者が羨望のまなざしで見ているのは間違いない。

4月6日から放送が始まった「きのう何食べた?」の主人公・筧史朗も東山と同じく、目立つことは好まず、毎日定時に帰り、近所の安売りスーパーへ向かい、吟味した食材でゲイのパートナーのために夕食を作るというのが日課だ。

一方で、仕事に没頭し、毎日残業をするエリート男性も、依然として日本ドラマによく登場する。例えば、今年1-3月に放送された「初めて恋をした日に読む話」に登場した八雲雅志は東大を卒業した「できる男」で、女性の心をつかんだ。毎日のように残業する姿、一生懸命努力する姿、いつも仕事をやり遂げるその能力、やる気が人気となった理由だ。

東山と八雲を比較してみると、二人の間には価値観の大きな違いがあることが分かる。八雲にとって、仕事とは自分の生きがいで、ハードであっても仕事を通して達成感を得ている。日本特有の経営家族主義、会社に対する忠誠、会社に恩返しをするという考え方のほか、自分の生きがいを見つけるというのも、仕事に没頭し、残業を当然とみなす、日本の人々の心の底にある信念だ。一方の東山にとっては、自分の生きがいとは仕事ではなく、余暇の時間に自分のしたいことをして楽しみ、視野を広げ、好きな人と一緒にいる時間を大切にし、充実した人生過ごすことだ。

八雲のように仕事に打ち込み、残業をして、生きがいを見つけるか、それとも東山のように仕事をきちんとこなしながらも定時に帰り、生活を楽しむかは、個人の自由であって、どちらが正しくて、どちらが間違っているというものではない。しかし、「996」は、決して個人の選択ではなく、個人の自由、権利を奪う勤務スタイルと言わざるを得ない。

中国で「996」という残業が当たり前の勤務スタイルを受け入れざるを得ない人がますます増えているのは、収入を増やすためでもなければ、生きがいをそこに見出しているからでもなく、リストラされて収入がなくなるのを恐れているからだ。「996」が本当に経済成長につながるのであれば、皆が必死になってまじめに働き、倹約すればそれを実現でき、「明るい未来のために」と自分を慰めることができる。しかし、最も基本的な経済の原理は、リストラや低賃金は消費の低迷をまねき、需要や市場がなければ、経済が回復するどころか、一層悪化するだけであることを教えている。(提供/人民網日本語版・編集KN)

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