Record China 2013年3月22日(金) 11時24分
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20日、中国の西安事件に関連する秘密文書がアメリカで競売にかけられ、総額270万ドル(約2億6000万円)で落札された。中でも毛沢東の署名が入っている書簡と文書には計100万ドル(約9500万円)近くの高値が付いた。写真は西安事件跡地。
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2013年3月20日、1936年に中国で発生した西安事件に関連する秘密文書がアメリカのニューヨークで競売にかけられ、総額270万ドル(約2億6000万円)で落札された。中でも毛沢東の署名が入っている書簡と文書は計100万ドル(約9500万円)近くの高額で落札された。BBC中国語サイトが伝えた。
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競売主催側によると、一連の秘密文書は張学良の専属パイロット兼ボディーガードだったリヨン氏が所有していたものである。リヨン氏は1941年に中国を離れる際、張氏の家族に保管を託された秘密文書をアメリカに持ち帰ったという。
中でも、張学良宛てに書かれた毛沢東の署名入り秘密書簡は45万8000ドル(約4400万円)で落札された。この手紙は、中国共産党中央委員会と張学良が交わした初めての文書であると見なされている。
もう一方の署名入り文書は、紅軍(共産党軍)代表として毛沢東が「抗日救国協定」に署名したもので、50万6000ドル(約4800万円)で落札された。この協定には当初張学良もサインするはずだったが、果たされずじまいとなった。
競売で最も高値が付いたのは、張学良が1937年1月に書いた8ページにわたる「別れの手紙」で、85万ドル(約8000万円)で落札された。手紙は親しい友人及び中国の全国民に宛てて書かれたもので、「侮辱を受けるくらいなら自ら命を絶つことを選ぶ」などと言った訴えがつづられていた。
西安事件は、1936年12月、日本の華北方面への侵略が激化していたにもかかわらず、中国共産党軍討伐を優先する国民党政権の蒋介石を、内戦停止・一致抗日を主張する張学良らが拉致監禁し、抗日統一民族戦線の結成を果たした事件で、中国の近代史において極めて重要な意味を持つ。
報道によると、西安事件の歴史資料は珍しく、中には今まで一度も公開されていない重要な文献も含まれていたという。
中国新聞社によると、秘密文書を落札した人物の正体はまだ分かっていない。西安事件記念館の館長は「このような貴重な歴史的文献資料が海外で競売にかけられ、流失してしまえば、再び取り戻すことは難しく、重大な損失になる」と話し、関連機関に買い戻す手立てを講じるよう呼びかけた。(翻訳・編集/XC)
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