中国近海の海洋汚染が悪化、国家海洋局報告書が指摘―中国

Record China    2013年3月21日(木) 15時33分

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20日、中国国家海洋局が「中国海洋環境状況公報」を発表した。中国の海洋環境は全体的には比較的良好だが、一部近海の環境汚染が悪化し深刻になっている。写真は汚染が深刻な山東省青島市の海。

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2013年3月20日、中国国家海洋局が「2012年度中国海洋環境状況公報」を発表した。中国の海洋環境は全体的には比較的良好だが、一部近海の環境汚染が悪化し深刻になっていると指摘されている。中国新聞社が伝えた。

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報告書によると、中国領海内の海水環境は基本的に良好であり、第一類海水水質基準に適合した海域面積が94%を占め、沿岸以外の海域の水質は安定を維持しているとされている。しかし、国家海洋局の石青峰(シー・チンフォン)報道官は報告書の発表会において、汚染区域が中〜大規模河口や港湾、中〜大都市沿岸の海域に広がっているとし、陸上からの排出物質が大きく影響していると話した。

公報によると、2012年に中国の主要河川72本から海に流入した汚染物質は1705万トンに上り、前年よりやや増加。検査対象である汚染物質が流入する近海域435カ所の75%の水質、30%の沈殿物は環境基準を満たしていないことが明らかになった。沿岸部の生態環境も悪化しており、特に長江河口や蘇北浅瀬などで生物多様性が悪化している。

また、日本の福島第1原子力発電所における事故の海洋生物への影響はいまだ収まっていないことがメディアによって報じられているが、中国国家海洋局海洋環境保護局の責任者は、定点観測からは直接的な影響は認められないとしつつ、福島以東及び南東方向の西太平洋の海域で放射線による影響が存在していると指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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