習近平国家主席が「戦いの準備をせよ」と訓示、中国軍現役将校が語る中国の軍事的意図―米メディア

Record China    2013年3月19日(火) 20時40分

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18日、米誌はこのほど、中国の習近平国家主席が「戦いの準備をせよ」と訓示したと伝えた。写真は1月、雲南省で行われた中国軍と警察による国境警備合同演習。

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2013年3月18日、環球時報によると、米ジェームズタウン財団の雑誌「チャイナ・ブリーフ」は記事「中国人民解放軍代表が軍事的意図について説明」を掲載した。

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先日閉幕した中国の全国人民代表大会には多くの軍人代表が参加していた。中国の軍拡、脅威に注目が集まる中、彼らのメッセージは注目に値する。彼らの発言は以下、3つのポイントに要約することができるだろう。

第一に軍事費について。中国の軍事費は今年も二桁成長と高い伸びを記録したが、軍人代表らは対GDP比で見れば世界的にもまだ低い水準であり、国際情勢をかんがみれば伸びは正常なものだと主張している。

第二に習近平(シー・ジンピン)総書記が「戦闘の準備をせよ」と訓示した問題について。海外メディアには習総書記の対外強硬姿勢を示すものと分析するものも多いが、訓示は国際情勢の緊張とは無関係だという。ある代表は「軍隊には戦争をしているか、戦争の準備をしているか、どちらかの状態しかない」と話している。むしろ軍の紀律引き締めを狙う意味が大きいようだ。

第三に中国人民解放軍がその役割を変化させようとしていることだ。中国の海外権益の増加にともない、それらを守る力が必要とされている。ある代表は「国家利益を守るため、我々は海外展開する必要に迫られている。軍の発展も我らに海外展開を要求している」と語った。

普段、退役軍人などタカ派学者の発言が世界的な注目を集めているが、現役軍代表の発言はより慎重なもので、両者は対称的だ。人民解放軍の軍拡ばかりが注目されるなか、軽視されている事実がある。それは中国の軍事力整備は「致命的な武力行使をすることなく戦略目標を達成する」ためにあるという点だ。かつて中国ミサイル部隊の幹部はこう述べている。「軍を常に臨戦状態におくことで戦いに勝利することができ、また戦争を避けられるのだ」、と。(翻訳・編集/KT)

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