Record China 2019年4月15日(月) 6時50分
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中国メディアの新浪網は、中国軍がJ-16戦闘機(写真)の大量配備を進めていると紹介する記事を発表した。J-20ステルス戦闘機を補完する運用が考えられるという。
中国メディアの新浪網は2019年4月13付で、中国軍がJ-16(殲-16)戦闘機の大量配備を進めていると紹介する記事を発表した。J-16は原型となったロシアのSu-27とは異なり、対地攻撃などもこなすマルチロール機と指摘し、J-20ステルス戦闘機を補完する運用が考えられると主張した。
中国はロシアのSu-27を独自に改良してJ-11シリーズを開発。さらにロシアがSu-27を発展させたマルチロール機のSu-30を開発した影響を受け、J-16を完成した。J-16の開発に着手する前に、Su-30は中国に売却されている。
J-16を開発したのは瀋陽飛機集団で、記事によるとこのところ配備数が急増している。またJ-16搭乗員の育成にも力が入れられている。また、J-16の運用についての作戦戦術文書なども作成されているという。
記事は、中国が主力戦闘機としているJ-11シリーズが、空対空戦闘で自軍にとって安全な空域を確保する制空戦闘機であるのに対し、J-16は対地攻撃や対艦攻撃も主要な任務とする、いわゆるマルチロール機と紹介。対地索敵が可能な多機能アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダーを搭載し、搭載可能な兵器の種類も増え、荷重増に対応するために前輪の強度を高めた。また、レーダーが影響を受けないよう、機首部分のピトー管は撤廃されたという。
記事は、J-16にステルス性はないと指摘。ただし、J-20戦闘機と同時に使用することで、J-20がステルス性能を生かして敵の防衛網を破壊し、その直後にJ-16も加わることで攻撃力を大きくする使い方をするとの見方を紹介した。
J-20は極めて高価なので、J-16を併用する、いわゆる「ハイ・ロー・ミックス」の方法で、全体としての戦力を合理的に高める考え方とする指摘もあるという。(翻訳・編集/如月隼人)
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