Record China 2013年3月13日(水) 20時25分
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12日、人気抗日ドラマの監督が制作裏話を告白。ドラマに出てくる冷酷な日本兵のイメージは日本の漫画のキャラクターを参考にしたという。
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2013年3月12日、素手で日本兵をなぎ倒すような荒唐無稽な抗日ドラマの氾濫が問題になっている中国で、人気抗日ドラマの監督がその制作裏話を告白した。黒竜江日報(電子版)が伝えた。
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戦前の日本軍を打倒する「抗日劇」と呼ばれるドラマは、中国ではひとつの人気ジャンルとして確立している。しかし、中国のメディアを統括する国家広播電影電視総局は最近になって、乱造される抗日ドラマの娯楽化傾向を批判する通知を下した。その代表格ともいえるドラマ「抗日奇侠」は中国各地で視聴率トップとなり、その続編シリーズの1話あたりの売り上げが200万元(約3100万円)に達するという人気ぶりを示している。
数々の抗日ドラマでメガホンをとった徐紀周(シュー・ジーチョウ)監督は2009年、自身の第1作となる抗日ドラマ「殺虎口」を史実に基づいて制作した。当時の日本軍のレベルの高さや、中国人の臆病さなどを忠実に描いたところ、当局から2ページ80行以上にわたる修正指示書が届いたという。なかでも日本軍が八路軍を装い、山西省五台山の奥深くまで潜入して八路軍司令部を探すシーンはすべて削除となったが、その理由は「日本軍の残酷さ、凶暴さは強調していいが、日本軍の軍事レベルの高さを示してはならない」というものだった。
徐監督は「まったくの骨折り損になった」と嘆き、「ならば、日本人は全員愚かで単純なキャラクターに描けばいいんだ」と痛感。このため、2010年の第2作となる抗日ドラマ「永不磨滅的番号」では、悪役となる日本人の人物像を深く考えるのが面倒になったという。このドラマに出てくる日本人将校・山下奉武の冷静だが突然キレる性格は、日本の漫画「るろうに剣心」に登場する「斉藤一(さいとうはじめ)からインスピレーションを得た」と助監督は話している。(翻訳・編集/本郷)
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