5つの人身売買組織を摘発、368人を逮捕=赤ちゃんに睡眠薬を飲ます卑劣な犯行も―中国

Record China    2013年3月12日(火) 7時49分

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11日、中国・雲南省の公安部門は今月初め、河南省、福建省、河北省、貴州省など20の省や市と協力し、6000人あまりの人員を動員して5つの大規模な人身売買組織を摘発した。

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2013年3月11日、中国・雲南省の公安部門は今月初め、河南省、福建省、河北省、貴州省など20の省や市と協力し、6000人あまりの人員を動員して5つの大規模な人身売買組織を摘発した。今月3日現在で、容疑者368人を逮捕し、違法に取引された児童63人と女性14人を保護した。新華社通信が伝えた。

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2012年8月19日、ある人身売買組織の幹部である男は、雲南省昭通市大関県天星村で知り合いから自分の弟が欲しがっていると嘘をつき、生まれたばかりの女の子の赤ちゃんを4000元(約6万円)で買った。ところが、村の者が男の動きに感づき事前に通報していたため、男はあえなく逮捕された。逮捕された男は人身売買組織の中心人物で、当局は男を逮捕した後も調査を続け、同犯罪組織が複数の省で、23件の人身売買に関与し、23人の幼児を売買したと調べ上げた。

男は46歳の農民で、同県で一人っ子政策の条例に違反した産婦を見つけては、国の条例を武器に産婦を脅し、最後には自分の親戚に子供を欲しがっている者がいるとそそのかし、生まれたばかりの赤ちゃんをだまし取っていた。男たちがここまで危険な手段で人身売買を行うのには、その報酬の高さに原因があると雲南省昭通市大関県公安局の魏友明(ウェイ・ヨウミン)副局長は指摘する。実際犯人の供述によると、男の赤ちゃんを売買した報酬は経費を除いても1万元(約15万円)あまりだったという。これは現地農家の年収に相当する。

大関県公安部門の職員は、同県で幼児の人身売買が多いのは現地の文化と深い関係があると指摘する。同職員によると、同県では、男尊女卑の思想が強く、男の子が生まれるまで、何人も子供を産む人が多い。一人っ子政策の条例に違反した出産は罰金の対象になるが、それでも男の子を欲しがるばかりに、条例に違反する人が後を絶たないという。犯罪組織はこの現状を利用して現地の人から金銭で子供を買い取っていた。

また、犯罪組織は赤ちゃんを買い取るとき、赤ちゃんに問題があると難癖をつけ値段を下げるのが常套手段で、さらに赤ちゃんを運ぶ際に泣かれないようにミルクの中に睡眠薬を混ぜて眠らせていた。子供が小さすぎるころに過度の薬物を摂取すると、脳に悪影響を与えてしまうと当局職員は嘆いていた。(翻訳・編集/内山)

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