「中国でもっとも毛深い男」、孫悟空役に名乗り

今年、中国ではかつての人気テレビドラマ「西遊記」のリメイクが決定した。なんと1億元（約15億円）の巨費を投じて作られる全55話の大河ドラマだ。2007年4月2日午後、「中国でもっとも毛深い男」として知られる于震寰（ユー・ジェンホワン）さんは、張紀中（チャン・ジージョン）監督の事務所を訪問し、主演の孫悟空役をぜひ任して欲しいと直談判した。

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かつてお茶の間の人気者だった于さんを目の前に、張監督はご機嫌で一緒に写真も撮るなどのなごやかなムード。しかし「私ならノーメイクで孫悟空役が出来ます」とアピールする于さんに対し、監督は「毛の色がよくない」「背が大きすぎる」と色よい返事は返さない。なおも食い下がる于さんに「7月にキャストを発表するからそれを待ちなさい」とのつれない返事だった。

「中国でもっとも毛深い男」として知られる于震寰さんは、1978年遼寧省の生まれ。一種の先祖返り現象のため、猿のように顔中が毛で覆われていた。80年代中頃にはテレビに出演し、全国の人気者になった。17歳から歌手としての勉強をはじめ、今では音楽事務所の社長兼歌手。すでに何枚かのCDを発売している。今年後半にも結婚する予定だ。