<中国旅游>自然風土と文化・風俗が融けあう古民家群―安徽省

Record China    2013年3月9日(土) 14時6分

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6日、中国・安徽省の南部に連綿と続く山々はかの名山・黄山と一体となり、俗世を離れた桃源郷のよう。この自然風土に啓発され、明・清代に建てられた古民家群は、その特徴的な様式を現代にも残している。今回は自然と文化・風俗を一体化する「徽派建築」をご紹介する。

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2013年3月6日、中国・安徽省の南部に連綿と続く山々はかの名山・黄山と一体となり、あたかも俗世を離れた桃源郷のようである。この自然風土に啓発され、明・清代に建てられた古民家群は、そのきわめて特徴的な様式を現代にも数多く残している。隣接する浙江省西部や江西省北部とともに、古代の「徽州」(きしゅう)に属していたため、それらは学者たちに「徽派建築」と称されている。

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明・清代、徽州商人たちは経済・財政面で江南地方の重要なポストにあった。莫大な財を成した彼らは相次いでふるさとに邸宅や祠堂などを建て、これが独特な様式をたたえる「徽派建築」の集落となった。省内の[黒多]県内には現在、ほぼ完全に保存されている古民家が3600棟ある。その中に「徽派歴史建築の三絶」と呼ばれる牌坊、古民居、祀廟が随所に点在している。うち、宏村(こうそん)、西逓(せいてい)といった村落は、世界文化遺産リストに登録されている。

宏村は山と水に囲まれ、その形から「牛型村落」と呼ばれた。山・木・橋・民家をそれぞれ牛の体の一部にみたてている。独特の風格と精巧な窓枠彫刻を持ち、“民間の故宮”と評価される。白壁と黒煉瓦、澄みきった池、そびえ立つ「馬頭壁」(火災の燃え移りを防止する高い壁)。日の出や日没のころ、村内の石橋にたたずむと、数百年前の営みが目の前に生き生きとして浮かびあがり、まるで時間を超えたかのように感じられるであろう。

西逓村にも、数百年にわたる明・清代の古民家があり、建物や道路には大理石が使われている。また、2本の清らかな湧水が村を貫いている。99枚の高い壁が連なる路地に入り込むと、まるで迷宮に身を置いているようである。村中の邸宅に共通しているのは、華麗で精巧な庭、黒い大理石の窓枠、すかし窓。そこに石で彫られた花鳥が点在している。また、さまざまな題材が表現された木彫、彩色画、壁画などを備えていることもあり、古き時代の芸術のすべてがそこに体現されている。

※本記事は楽旅中国(らくたびチャイナ)の特別提供。楽旅中国は、中国青年旅行社(CYTS)傘下で展開する中国旅行専門の日本語オンラインサービスです。

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