Record China 2013年3月8日(金) 7時47分
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6日、日本や韓国では最近、テレビのバラエティー番組の視聴率が低迷。テレビ局は方向転換を迫られているが、タレントの名前に依存しない番組作りや視聴者の的を絞ることに突破口を見つけたテレビ局もある。写真は中国のバラエティー番組。
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2013年3月6日、日本や韓国では最近、テレビのバラエティー番組の視聴率が低迷。テレビ局は方向転換を迫られているが、タレントの名前に依存しない番組作りや視聴者の的を絞ることに突破口を見つけたテレビ局もある。人民日報(電子版)が伝えた。
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日本の多くのテレビは現在、資金難に陥っており、これまでゲストに人気タレントを招くことで視聴率を確保してきたバラエティー番組は真っ先に打撃を受けた。視聴者からは「おもしろみがなくなった」と不評を買っている。そんな中、朝日放送(ABCテレビ)は、新たな試みを取り入れることで高い視聴率を確保してきたため、ほかのテレビ局のモデル的存在となっている。例えば、1988年から放送している長寿番組「探偵!ナイトスクープ」は平均視聴率20%以上を保っている。同番組では、スタジオを探偵事務所と想定し、視聴者から寄せられた依頼を芸人扮する探偵局員が投稿した視聴者と共に調査する。依頼者や取材先の現場で出会う人が一般人であることや予測不能の展開が楽しめることが人気の理由のひとつだ。
同番組のチーフ構成作家を25年間務めている百田尚樹氏は、人気番組を作り出す秘訣は「タレント頼みでなく企画こそ命」と言い切る。実際には、百田氏も「お金がない」というほかのテレビ局と同じ問題に直面しており、「企画が命」となっているのだ。百田氏は、「現在は企画よりタレントの力を借りた番組が多くなり、番組の内容がそっちのけになっている」と嘆く。「企画会議では『どういう企画か』よりも『どのタレントをブッキングできるか』が優先することもある。大物タレントを抱える制作プロダクションが『この時間帯をくれたら、このタレントを出す』と局側に言うと、企画もない状態でもOKを出してくれる」という。タレントによりかかってばかりで、モノを作る姿勢がどんどん抜けていくような気がする」と嘆く。「実は『ナイトスクープ』も放送から11年目に、『局長』の上岡龍太郎さんが降板し、ダメになると僕らも視聴者も思っていたが、数字は落ちなかった。いい企画、優れた番組はタレントに関係しない」。また、「本当に面白い番組は1人で見るより、仲の良い友人や家族で見る方が楽しい。テレビはバラバラになった家族を茶の間に引き寄せ、共に楽しい時間を過ごせるだけでなく、関係を深める機会にもなる。テレビ制作者はそうした努力をしなければならない」と指摘する。
一方、韓国のバラエティー番組は中国の多くのテレビ局がこれまでモデルにしてきた。しかし、昨年の年末から、2005年ごろから人気となっていた競技型のバラエティー番組や特定の分野で優れた人を紹介する番組の視聴者が低迷。各テレビ局は方向転換を余儀なくされた。まず、以前は年齢や社会の階級を問わず楽しめる番組を目指していたが、視聴者の対象を特定のグループに絞るようになった。例えば、文化放送(MBC)が2月10日に放送した新バラエティー番組「男が1人で暮らす時(日本語訳)」では、現在韓国で増加している一人暮らしの現状を紹介。独身男性芸能人のひとり暮らしの実態に迫り、人気を博した。同日の放送では、歌手のキム・テウォン(金泰元)の独身生活などを紹介した。そのほか、韓国放送公社(KBS)は読書好きの視聴者に的を絞った新番組、MBCは映画好きの視聴者に的を絞った新番組を放送している。
このほか、家族をテーマにした番組も人気になっている。例えば、MBCが1月初めに放送した「僕らの日曜の夜−パパ!どこ行くの?」では、父親の芸能人が子供と旅行に行き、親子の仲を深める様子を描き、視聴率10%以上を記録した。KBSの「フルハウス」では、さまざまな過程の問題をリラックスした雰囲気で話し合い解決、人気を博している。同番組を企画した金浩相・ディレクターは、「不景気な今、同番組が生活や家庭において悩みを抱えている視聴者に助けを提供できれば」と語っている。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/TF)
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