2013年3月6日、韓国、聯合ニュースによると、北朝鮮が国際的な反対を押し切ってミサイルの発射と核実験を強行したことを受けて、米国と中国は北朝鮮に対して厳しい制裁を行うことで異例の合意に達した。

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初めてスポーツカーやヨットなどが禁輸品に指定され、核開発につながる北朝鮮上層部の違法な金融活動や資金移転への監視が強められる。北朝鮮は1953年に交わされた休戦協定の白紙化や、さらなるミサイル実験の実施を示唆している。

政府筋によると、北朝鮮は軍事演習の拡大に向けて同国海域への航空機、船舶の進入を禁止しており、中短距離ミサイルの発射、戦闘機による射撃訓練が行われると見られている。

北朝鮮は、米韓による2カ月間にわたる合同演習が実施された場合、1953年に交わされた休戦協定を白紙化すると警告している。朝鮮労働党の機関紙、労働新聞はある少将の「米帝が核兵器を振り回せば、精密な核攻撃によって、ソウルはおろかワシントンまでもを火の海にする」という発言を掲載した。

韓国軍側は警戒レベルを引き上げ、北朝鮮からの攻撃があった場合、必ず反撃すると表明している。中国側は北朝鮮に対し、冷静かつ慎重になり、休戦協定を維持するよう呼びかけている。

米国のライス国連大使は制裁について、「これまでで最も厳しい制裁」とコメントした。今回の制裁ではスポーツカーやヨット、宝飾品など、禁輸品目が具体化され、各国を航行する北朝鮮の貨物船への立入検査が義務付けられる。

これまで、禁輸品としてのぜいたく品の定義は各国の解釈に委ねられていた。中国はとりわけ寛大な措置を取っており、北朝鮮の外交使節は外遊の際に大箱に入れた現金やぜいたく品を運んでいた。貨物船の立入検査も義務が課せられていただけで、強制的な執行は行われていなかった。（翻訳・編集/岡本悠馬）