Record China 2019年4月7日(日) 12時30分
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6日、北京日報は、日本で元号が変わることについての政治的な意味について考察する記事を掲載した。写真は皇居。
2019年4月6日、北京日報は、日本で元号が変わることについての政治的な意味について考察する記事を掲載した。
記事は、今上天皇が4月30日で退位し、新天皇が5月1日に即位するのに伴い、4月1日に日本政府が新元号「令和」を発表したと紹介。「日本では改元は国家の大事であり、そこには複雑な政治的な意味合いと考慮が含まれている。それ故、新元号の発表により各方面でさまざまな議論が巻き起こっているのだ」とした上で、議論のポイントを4点挙げている。
1点目は「新元号は皇室が決めるものでもなく、専門家が決定するのでもなく、行政の長である安倍晋三首相こそが最終決定者である」ということを挙げた。もちろん安倍首相1人の意志によるものではないが、今回の改元では中国の古典から採用する伝統を改めており、これは日本の民族感情が高まっている典型的な表れであると説明した。
2点目は、「脱中国化」の印象を与える一方で、日本が現在も唯一中国に倣った元号制度を存続させていること、日本の「万葉集」から採用した元号ではあるものの、類似の詩歌は中国の古典作品にもしばしば登場していることから「かえって日本の伝統が中国文化によってもたらされたものであることを実証する」結果になったとしている。
3点目では、中国の古典書籍「礼記」に「発号出令而民説、謂之和(天子が命令を発し人びとが幸せになる、即ちこれを和と言う)」という一節があり、「令和」という元号には「上からの命令に従うことで国が平和になる」という隠れた意味が込められているとの説を紹介した。
そして4点目は、「元号自体が特に重要なわけではなく、重要なのは新たな天皇の政治的な立場、歴史観である。一般的に新天皇のイメージは開明的で、国際的な視野とバランス感覚を持っており、歴史問題において安易に右派に利用されることはないだろう。ただ、いかにせよ実際に(天皇に)なってみないと分からない」との見方を伝えている。(翻訳・編集/川尻)
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