絶滅危惧種の野生象による被害が多発、当局との終わらぬ頭脳戦を展開―雲南省

Record China    2013年3月6日(水) 22時46分

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6日、中国・雲南省西双版納(シーサンパンナ)タイ族自治州の村に野生の象の群れが現れ、トウモロコシ畑で小象を産み落とした。同時に農作物の多くが被害に遭った。

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2013年3月6日、中国・雲南省西双版納(シーサンパンナ)タイ族自治州の村に野生の象の群れが現れ、トウモロコシ畑で小象を産み落とした。同時に農作物の多くが被害に遭ったという。チャイナフォトプレスが伝えた。

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今年2月16日に群れが確認されると、地元自治体はすぐに象の保護や村民の救援を行い、最終的に小象と群れは村から姿を消した。

野生のアジアゾウは中国の絶滅危惧種に指定された保護動物。主に雲南省の西双版納タイ族自治州一帯に分布しており、確認されている生息数は250頭ほど。2012年末から現在に至るまで、同自治州の国家級自然保護区周辺の村の多くが象に襲撃され、人身の安全を脅かされている村もあるという。象たちを村に近づけさせないために地元自治体では爆竹や催涙ガスを使用したが、賢い象たちは、次第にこれらが自分に害をあたえないと悟り、怖がることがなくなった。

同自治州林業局の野生動植物保護機関の責任者である陳勇(チェン・ヨン)氏によると、象の村への侵入を防ぐために溝を掘ったり、電気が流れる柵を設置したりなどの対策を2003年より行っている。しかし、象たちは非常に賢く、溝や柵を避けて入っているため、効果はあまりない。そのため、地元自治体と国の財政部門は毎年500万元(約7400万円)の予算を組み、現地住民を象の被害から救援するための保険に加入しているという。また、野生の象による農作物の被害を減少させるため、象の保護区周辺で彼らののエサを確保する基地を建設するなどの対策も講じている。(翻訳・編集/内山)

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