北朝鮮の「高水準の核実験成功」発表も、実態は不明=日米韓が核実験場の「土」争奪戦を展開―韓国紙

Record China    2013年2月28日(木) 8時3分

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25日、韓国紙・朝鮮日報によると、北朝鮮による3度目の核実験から10日あまりが過ぎたが、今回の実験で使用されたのが濃縮ウランであるかどうかはいまだ判明していない。日米韓の情報当局は、いまだ空気中から放射性物質を採取できていない。環球網が伝えた。資料写真。

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2013年2月25日、韓国紙・朝鮮日報によると、北朝鮮による3度目の核実験から10日あまりが過ぎたが、今回の実験で使用されたのが濃縮ウランであるかどうかはいまだ判明していない。日米韓の情報当局は、いまだ空気中から放射性物質を採取できていない。

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核実験の行われた咸鏡北道豊渓里の土を確保するべく、各国の情報当局は中朝国境で激しい情報戦を展開しているという。中国・延辺地域の情報筋によると、「日米韓の情報当局が豊渓里の土を確保するために、脱北者や中国の少数民族を動員しているといううわさがある。核実験以降、北朝鮮では国境警備にあたる人員が2倍に増え、私服警官がバス停などに潜んでいるが、これも豊渓里の土と関連があるらしい」と語った。

この人物は「2009年に行われた2度目の核実験の際も、脱北者が米韓の情報当局に豊渓里の土を渡していた」と語った。現在、日米韓の情報当局は、特殊偵察機などを動員して空中に拡散した放射性物質の採取に全力を挙げているが、目立った成果はないという。情報筋は「豊渓里の核実験場付近の土を採取できれば、核実験の種類などを解明する上で重要な手掛かりになる」と語った。

日米韓の情報当局が豊渓里の土を得るのは容易なことではない。1月末に北朝鮮を逃れた脱北者3人によると「豊渓里の核実験場の周囲には電流の流れる有刺鉄線が設置され、手前には幅3メートル、深さ2メートルほどの堀があり、一般人は近寄ることもできない」という。国境地帯に住む中国人も「今回の核実験は韓米の発表を上回る規模だった。過去2度の実験のとき、延辺では何も感じなかったが、強烈な揺れがあった」と語った。

日米韓の情報当局は核実験後、特殊な偵察機を出して空中の放射性物質を採集しているが、目立った成果はない。韓国の情報当局によると、実験場付近の土のサンプルがあれば、実験の種類を分析するにあたって貴重な根拠になるという。過去2度の実験で使用されたのはプルトニウムだったが、今回北朝鮮側は「高い水準」の実験に成功したと発表している。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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