<春節特集>紹興酒が中国人に一番飲まれている理由

Record China    2013年2月10日(日) 21時20分

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中国のお酒で多くの人が真っ先に思い浮かぶ紹興酒は、悪酔いしないお酒と言われている。その秘密を紹興酒のスペシャリストに聞いた。

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2013年2月10日、この日は中国の春節。春節は中国人にとって1年の中で最も盛大な祝日である。この時期、食事が重要な役割を果たす。食事は普段より豪華なものになり、連日宴会が開かれる。

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もちろんお酒も欠かせない存在。地域によってさまざまなお酒があるが、紹興酒は恐らく中国で一番老若男女に受け入れられているお酒ではないだろうか。特に年末年始宴会が集中する時期、紹興酒を飲んでいる中国人の姿を至る所で見かける。

在日紹興酒のスペシャリスト、有限会社デビスエルの鄭斌(ジョン・ビン)社長の紹介では、春節になると家族で団樂の機会が増える。老若男女が同じ食卓を囲む際、誰でも飲めるお酒が選ばれる。紹興酒は通常14〜18度のアルコール度数である為、こういった場で重宝される。

さらに中華料理は概して油をたくさん使っていることが多いので、まろやかな味わいに加えて酸味もある紹興酒は、口の中をすっきりとさせ、料理を美味しく食べられるという効果もある。

このほか、春節期間中は宴会が集中し、二日酔いや悪酔いする人が多い。二日酔いの原因は、摂取したアルコールや分解過程でできたアセトアルデヒドが体内に蓄積して体外へ排出されないため。紹興酒は豊富なアミノ酸を持っており、自然界には全20種類のアミノ酸が存在するが、紹興酒にはその内18種類が含まれ、中でも必須アミノ酸と言われる9種類すべてが含まれている。アミノ酸は、アルコールやアセトアルデヒドの分解を促進させる働きがあるので、スムーズにアルコールを体外へ排出してくれる。これも春節中、紹興酒がよく飲まれる理由の1つだ。

紹興酒には「会稽山」「古越龍山」「塔牌」の3大ブランドがあり、いずれも日本で市販されている。在日紹興酒のスペシャリスト、鄭斌氏が経営している会社は、「会稽山」を取り扱っている。「会稽山」は1743年(寛保3年)創業で270年以上もの歴史を持ち、紹興酒の銘柄として一番歴史のあるブランド。2007年には紹興酒として初めて「トップクラス黄酒」として中国政府に選ばれたという。(取材・撮影/太田雅幸)

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