ケリー氏が米国務長官に就任=アジア太平洋での軍事力増強は主張せず―中国メディア

Record China    2013年2月4日(月) 10時4分

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3日、米国国務長官ジョン・ケリー氏が就任し、対中政策に国内外メディアからの注目が集まっている。ケリー氏は中国について「重要なパートナーとしての役割を果たすことになる」として、協力関係を強化したいとの意向を示している。写真はケリー氏の似顔絵。

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2013年2月3日、今月1日に米国国務長官ジョン・ケリー氏が就任し、対中政策に国内外メディアからの注目が集まっている。ラジオ中国の声・新聞縦横の報道を元に中国広播網が伝えた。

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ケリー時代の米国外交は、対中関係、そして米国の世界との関わり方を変えるのだろうか。ケリー氏は「知中派」「穏健派」「反戦派」「実務派」など、いくつもの呼び名を持ち、白人男性としては16年ぶりに国務長官の座に就いた。オバマ大統領は、今回の人選について、「多くの国の大統領、首相に人脈がある。外交政策に通じた稀有な人物であり、完璧な選択だった」と述べた。

米メディアも、ケリー氏の国務長官就任を概ね好意的に報じている。現在69歳のケリー氏はイェール大学出身、ベトナム戦争への従軍歴を持ち、1985年から28年間にわたってマサチューセッツ州選出上院議員を務め、国務長官指名時には上院外交委員長だった。

ケリー氏は、オバマ大統領のアジア回帰戦略を継続すると表明しているが、アジア太平洋地域での軍事力の増強は主張していない。「中国は、米国が自分たちを封じ込めようとしているのではないかと注目している。あらゆる力には反作用があるという法則は、物理学だけではなく、政治、外交にも当てはまる。米国は将来に向けた行動について周到に考慮せざるを得ない」と述べた。

ケリー氏はこれまで、米中関係の健全な発展を阻害するような議案に対しては反対票を投じてきた。米中関係についても、互いに敵対視するべきではないとの考えを持ち、「中国は世界的な問題の多くで重要なパートナーとしての役割を果たすことになるはずだ。両国は経済的、市場的には競争相手であるが、互いを敵とみなすべきではない」と語った。

だが、国務長官は大統領に対して責任を負う立場にあり、ケリー氏が自由に振る舞うことのできる余地はそれほど多くはない。オバマ政権の外交の一貫性という点からも、クリントン長官時代からあまり大きな変化を期待するべきではないだろう。

米国華人全国委員会の薛海培(シュエ・ハイペイ)委員長は、「米国の外交政策は一貫性が強く、大きな変化が望めるわけではない。だが、ベトナム戦争を経験した反戦派の英雄という経歴を持つ点では、クリントン氏よりも多国間主義的な傾向がある。米国経済の不振により、今後4年間の米国の国防費は減少することになる。世界戦略の再編が、ケリー氏にとっての新しいチャンスとなるだろう」と述べた。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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