Record China 2013年2月3日(日) 9時20分
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1日、ニコラ・アネルカとディディエ・ドログバ、英チェルシーFCの世界最強FWコンビだった2人は、昨シーズンに相次ぎ上海申花FCに移籍したが、冬には早くも退団した。写真はドログバ。
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2013年2月1日、慌ただしくやって来て、また慌ただしく去って行く、サッカー界の外国人大物助っ人たち。ニコラ・アネルカ然り、ディディエ・ドログバ然りだ。英チェルシーFCの世界最強FWコンビだった2人は、昨シーズンに相次ぎ上海申花FCに移籍したが、冬には早くも退団した。大きな話題を呼んだ大物たちは、1年も経たないうちに中国プレミアリーグを去った。人民日報が伝えた。
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2選手が中国プレミアリーグ入りした時、巷では「超ビッグな大物が中国プレミアリーグに及ぼす影響」をめぐって、真剣な議論が交わされた。今となっては、2人が中国プレミアリーグに与えた影響は、中国プレミアリーグが2人に及ぼした影響にはるかに及ばなかった。2人の退団は、中国サッカーの課題について、入団よりずっと多くの考えるべきことを残したといえよう。
アネルカはかつて、「中国プレミアリーグに残るくらいなら引退したい」との意向を示し、ドログバはシーズン後半にはすでにチームから心が離れていた。2人のケースが特別なわけではない。広州恒大FCとダリオ・コンカの移籍をめぐるいざこざはいまだに解決されていない。半シーズンしかプレーしていないルーカス・バリオスもすでに移籍を検討し始めたという。これらの大物助っ人が中国プレミアリーグに腰を落ち着けることができない理由は一体どこにあるのだろうか。
大物助っ人を獲得しようとする時、クラブは金に糸目をつけない。中国プレミアリーグが彼らを獲得するためには、これが最も有効な方法であろう。お金がなければ獲得はまず不可能だが、「お金が全て」という訳でもない。ドログバがチームの練習に初めて参加した時、練習が終わっても汗をかかなかったことに愕然とし、自分の実力を中国でキープすることができるか非常に心配になったという。アネルカはサッカーのことをよく知らない人がやたらに批評や指示をしてくると嘆いた。元イタリア代表で、天津泰達FCで活躍したダミアーノ・トンマージは、「中国サッカー界はサッカーコート以外の枝葉末節にこだわりすぎる。また、契約金の未払いや二重の契約書など、外国人助っ人には頭の痛い問題が山積みだ」と打ち明けた。
「中国サッカー界はプロ化されていない部分が多すぎる」と話すのは、中国人選手・高雷雷(ガオ・レイレイ)だ。ニュージーランド、フィンランド、米国各国のFCでプレーしてきた高選手は、外国と中国のサッカー界の大きな差を肌身で感じている。
中国サッカーはプロ化されて以来、実力ある外国人助っ人を絶えず獲得してきた。初期のウィルキンス、ハンスから、その後のネメチェク、ヤンコヴィッチ、そしてアネルカ、ドログバまで、助っ人の評判や契約金は高まる一方だ。「大物助っ人」であるかどうかは、契約金だけではなく、プロとして素養も問われる。彼らのために「プロチーム」の環境を整えることができないならば、彼らの入団をきっかけに中国サッカーの持病を治すという期待は持てない。多額のお金を無駄遣いしただけに終わり、本当の尊重と発展を手に入れることは難しい。
日本もJリーグ創設初期、多額のお金で海外のスター選手を引っ張ってきた。かつてブラジルチームのキャプテンを務めたドゥンガはジュビロ磐田で4シーズンプレーし、ジーコは鹿島アントラーズで14年にわたり活躍、彼らはその後の日本サッカーの躍進に大きく貢献した。中国プレミアリーグのクラブの多くはビッグネームを獲得する経済的実力や熱意を持っている。だが、それがリーグ戦のレベルアップを意味するのだろうか?トンマージが話したように、助っ人はチームにある程度貢献するだろうが、彼らから学ぶかどうか、いかにして学ぶかは、結局は中国サッカー自身の問題だ。国内の選手が助っ人のプロとしての素養を褒め称えているが、それをいささかでも自分のものにした選手は、果たして何人いるだろう?(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/TF)
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