2013年1 月31日、中国・北京市にある北京大学医学部で民主活動家の許良英（シュー・リアンイン）氏の告別式が行われた。新京報が伝えた。

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民主活動家で物理学者でもあった許氏は、1月28日病気のため北京市の病院で亡くなった。92歳だった。民主化問題に対し積極的に発言し、天安門事件の再評価などを求めたこともあり、自宅に軟禁された時期もあった。晩年も、一党独裁では民主化は実現しないとして、中国の政治改革を憂慮していた。

告別式には各界から2〜300人が参列し、著名な学者の傅国涌（フー・グゥオヨン）は「今日許氏の告別式に参列した人は、中国の社会のごく一部だ。今の中国の社会において、彼の思想はまだ広く知られていない。私は、彼の思想は未来であり歴史だと思う。彼の中国の社会発展に対する貢献は歴史に刻まれ、多くの人の心に残ることだろう」と許氏について話した。

また、許氏と親交が深かった化学者の胡亜東（フー・ヤードン）氏も告別式に駆け付け、「私は彼と32年間同じアパートに住んでいた。よく彼の家に訪問し話を聞いたものだ。私が思うに、彼は人類の社会の発展において、民主化と法治が必要であると深く理解していたからこそ、民主を叫び続けたのだ」と許氏との思い出をしのびながら語った。（翻訳・編集/内山）