2013年1月30日、米ブルームバーグによると、中国の農村部の収入増加が著しく、購買力が大幅に上昇している。環球時報（電子版）が伝えた。

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中国の農村部住民の12年の純収入の伸び率は10．7％で、都市部住民の同9．6％を上回った。都市部へ移住して働く農村部住民（農民工）の増加や収入の増加以外に、政府が農村部への医療保険の投入を大幅に拡大させたことも背景にある。中国国家統計局が1月に発表したデータによると、農村部住民が社会保険基金から得た収入の伸び率は21．9％で、都市部住民の2倍近くの伸び率を示している。こうしたことが影響し、農村部住民の収入の伸び率は3年連続で都市部住民の収入の伸び率を上回っている。

出稼ぎ労働者（農民工）の収入増加によって農村部住民の購買力が大幅に上昇し、中国経済の回復に有利に働いている。特に、12年の輸出の伸び率が11年の半分以下になった中国経済にとっては、内需拡大は輸出に依存する発展モデルの転換に欠かせない要素でもある。

香港野村證券の首席経済アナリスト・張智威（ジャン・ジーウェイ）氏は、「農村部の収入増加は購買力の具現化と補助金のリバランスに有利に働く。労働コストの上昇は投資意欲を抑制し、中国経済の成長スピードを減速させる可能性はあるが、この種の消費意欲の伸びは大きな持続可能性を持っている」と指摘した。

さらに、こうしたトレンドは一定期間継続するとし、その理由として「中国の生産年齢人口は減少に転じ始め、出稼ぎ労働者の給与は上昇が続くこと。同時に、中国政府が農村部への社会保険資金の投入を引き続き拡大すること」を挙げている。（翻訳・編集/HA）