<レコチャ広場>北朝鮮は「敵対勢力」のなかに中国を加えようとしている

Record China    2013年1月28日(月) 9時4分

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23日、中国人ブロガー・秦全耀氏は「北朝鮮は『敵対勢力』という箱の中に中国を入れようとしている」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は平壌。

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2013年1月23日、中国のコマーシャルプランナー、秦全耀(チン・チュエンヤオ)氏は「北朝鮮は『敵対勢力』という箱の中に中国を入れようとしている」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。以下はその内容。

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23日、国連安保理で対北朝鮮制裁強化決議が採択されたが、中国外交部は「12年12月12日の衛星発射以降、北朝鮮に対して繰り返し中国の立場を表明してきた。国際社会が北朝鮮に対して強い懸念を抱いている状況下で衛星発射を実施したことは大変に遺憾だ」と北朝鮮を非難。一方、対話や交渉による朝鮮半島問題の平和的解決や6カ国協議の再開などが盛り込まれた決議について、「全体的にバランスがとれている」と評価した。

これに対し北朝鮮外務省は「米国の北朝鮮に対する敵視政策が強化され、朝鮮半島の非核化は終わりを告げた。今後は朝鮮半島と地域の平和、安定についての対話はあっても、朝鮮半島非核化を議論する対話はないだろう」との声明を出している。

北朝鮮はさらに「もし敵対勢力がわれわれを挑発し続けるのであれば、われわれの革命勢力はその根源を徹底的に破壊する重大な措置を講じる」とけん制し、「今後も衛星打ち上げの権利を行使し、より威力のある運搬ロケットを発射する」と強く述べている。

ここで注意したいのは、北朝鮮がこれまで声明文のなかで使用してきた「米帝国主義」が消え、「敵対勢力」という言葉が使われている点だ。そこには安保理決議に賛成した中国も含まれているのではないだろうか?

「敵対勢力」という言葉が誕生したのは1917年のロシア革命だと言われている。その後、この言葉は社会主義国家でのみ使われるようになった。旧ソ連の解体後、「敵対勢力」を使う国家は減少の一途をたどり、現在は中国、北朝鮮、ベトナム、キューバ、ラオスの5カ国のみだ。「敵対勢力」とは一体何を指すのだろう?「これが敵対勢力だ」と言われれば、それが敵対勢力になる。「敵対勢力」というのは箱のようなもので、北朝鮮はそのなかに中国を入れようとしているのだ。ミサイル発射後の2日間、北朝鮮は宣伝画のなかで中国の人民日報を「革命を育てる託児所」として描いていたのに、ほんのわずかの間に中国は彼らの「敵対勢力」になってしまったようだ。(翻訳・編集/本郷)

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