2013年1月25日、“中国のサーカス”と言われる雑技。その絶妙なバランス感覚と強靭（きょうじん）な肉体が織り成す華麗な演技に、数え切れない人々が圧倒されている。今回は中国のトップ雑技団である上海雑技団のショーをご紹介する。

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上海に来たら絶対見逃してはいけないのが雑技ショー。人類の限界に挑戦する絶技の数々にお目にかかれる。宙返りしながらロープを渡り歩いたり、椅子をどんどん積み上げた上に乗っかってさまざまなポーズを取ったり、10人で1台の自転車に乗ったり、皿回しをしながら何人もの人間がタワーを作ったり…とても人間業とは思えない技が次から次へと繰り出され、観客は息つく暇もないほど夢中にさせられてしまう。

■「時空の旅」

“中国サーカスの最高峰”と呼ばれる上海馬戯城。ここで披露される目玉の演目は「時空の旅」である。これまでの伝統的な雑技を覆した全く新しいタイプだ。単なる技の披露ではなく、中国の過去と未来、古都の趣きと国際都市の活気あふれる雰囲気を背景にし、音・光・ウォータースクリーン・スモークなどの演出要素を駆使して、立体感や時間の流れを感じさせるファンタジックな演目である。圧巻なのは、2人の男女が天井から吊るされた2本のリボンを用いて繰り広げる空中演舞である。優雅な動き、愛し合う2人が絡める目線、リボンが今にも切れそうな緊張感。100分間にもわたるパフォーマンスはロマンチックでスリル満点である。

■「歓楽馬戯」

上海馬戯城のもう一つの人気演目。なんといっても楽しいコミカルな演出が受けている。この華麗な舞台では、ピエロに扮した人間とかわいい動物たちが協力して、観客に素晴らしいパフォーマンスを捧げる。ちょっとおばかさんなピエロ、その子供じみた振る舞いと大げさな表情に、観客は思わず腹を抱えて大笑いしてしまう。ユーモアたっぷりなピエロの後に次いでは、動物たちが登場する。のんびりと踊るトド、井戸の中から月をすくい取ろうとする猿、ラジオ体操をする不器用な熊、自由に振る舞う動物たちは、それぞれが人気スターのように全客席からの注目を浴びる。

娯楽業界内で“常緑樹”と呼ばれ、はやりすたりなく人気を呼んでいる上海雑技団。次々と華やかで驚異的なパフォーマンスを見せてくれる。さて、その高度な離れ業の数々を本場・上海で体感しよう。

※本記事は楽旅中国（らくたびチャイナ）の特別提供。楽旅中国は、中国青年旅行社（CYTS）傘下で展開する中国旅行専門の日本語オンラインサービスです。