増加するアジア系移民、その台頭の基盤とは―米国

Record China    2013年1月22日(火) 16時1分

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20日、米国の中国系コンサルタントが「なぜアジア系住民が米国で台頭できたのか」と題した記事を掲載した。その台頭の基盤とは何か。写真はサマーキャンプで中国の学校で学ぶ中国系米国人ら。

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2013年1月20日、米国でコンサルタントをしている袁暁明(ユエン・シャオミン)氏はミニブログに「なぜアジア系住民が米国で台頭できたのか」と題した記事を掲載した。ピュー・リサーチ・センターの報告書では中国系米国人は最も模範的な移民であり、教育や収入の面でも上位にあるとされている。

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一般的にはヒスパニック系移民の増加が著しいと見られているが、実際にはアジア系移民こそ最も増加しており、1965年には米国総人口の1%でしかなかったアジア系が現在では6%にまで増加。とりわけ2000年ごろからアジア系移民が急増し、2009年にヒスパニックを超えている。

かつてのアジア系移民は教育水準が低く、収入も少なかったが、現在は大学卒業者が49%と教育水準は高く、収入も高いのが特徴となっている。なぜ米国でアジア系移民がこのように台頭できたのか、ピュー・リサーチ・センターの調べでは、安定した結婚生活や子供の教育を大事にし、仕事や事業で成功を収めることを重視するアジア系の価値観にあると指摘されている。

米国でも結婚や教育は重視されてはいるものの、かつてのヒッピームーブメントなどによる社会の変化や経済環境の推移から価値観が大きく変わったことで結婚する人が大幅に減り、離婚や少子化も加速した。だが、アジアでは米国で結婚や教育が最も安定していた1970年ごろの水準が現在も維持されている。

しかし、近年は中国でも家庭や結婚を重視しない風潮が徐々に高まっており、個人や社会が豊かになるための基盤である価値観が失われつつある。いかなる社会でも家庭が最も基本的な社会単位であり、結婚は家庭にとって最も重要な関係であると筆者は指摘し、社会の安定や発展には安定した家庭が不可欠だとしている。(翻訳・編集/岡田)

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