中国が三大海洋経済圏を構築、中沙・西沙諸島にリゾート建設―中国メディア

Record China    2013年1月21日(月) 17時35分

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20日、中国国務院は第12次五カ年計画期間に、中沙諸島、西沙諸島の観光開発を規範化し、熱帯の島の風情あるレジャー・リゾート地を建設するとしている。写真は広東省珠海市香洲区の東南部に位置する外伶●島(●=にんべんに丁)。

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2013年1月20日、中国国務院(内閣)の「全国海洋経済発展第12次五カ年計画」では、第12次五カ年計画期間(2011〜2015年)に中沙諸島、西沙(英語名・パラセル)諸島の観光開発を規範化し、熱帯の島の風情あるレジャー・リゾート地を建設するとしている。中国は北部海洋経済圏、東部海洋経済圏、南部海洋経済圏の三大海洋経済圏を構築する。新京報が伝えた。

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■深海石油・ガス田探査を強化

北部海洋経済圏は遼東半島、渤海湾、山東半島の沿岸および海域からなる。東部海洋経済圏は江蘇省、上海市、浙江省沿岸および海洋からなる。南部海洋経済圏は福建省、珠江河口およびその両側、北部湾と海南島の沿岸および海域からなる。この三大海洋経済圏のうち、南部経済圏について「海洋権益維持」の問題が提起されている。

南部海洋経済圏は広大な海域と豊富な資源を擁し、戦略的地位が際立っている。世界的影響力を持つ先進製造業および現代サービス業の拠点であり、中国にとって南シナ海の資源を守り、開発し、国の海洋権益を守るための重要拠点でもある。

第12次五カ年計画期間に中沙諸島、西沙諸島の観光開発を規範化し、熱帯の島の風情あるレジャー・リゾート地を建設する。熱帯レジャーと鑑賞漁業を発展させ、西沙諸島の生産・サービス拠点と海洋水産資源保護区の建設を推進する。また、瓊東南盆地深海部の石油・ガス田の探査と開発を強化し、商業石油備蓄と石油製品備蓄を後押しする。さらに、南中国海の海洋鉱物資源の探査と開発を強化する。

■島の監視システムを構築

第12次五カ年計画期間に島の位置条件、潜在的発展力、環境収容力を総合的に考慮したうえで、浙江省舟山群島新区、福建省平潭総合実験区、広東省横琴島を重点的に開発する。島の資源保護と開発管理を厳格化し、島の監視・モニタリングシステムを構築。そして島の開発・利用状況と資源および生態状況を全面的に追跡およびモニタリングし、無人島の利用活動を厳しく規範化する。

■2015年までに海底油田の確認埋蔵量を10億トン増加

海洋石油・ガス田の探査を強化し、近海石油・ガス資源の開発を着実に進めるとともに、全過程の管理・監督とリスクコントロールを強化する。渤海、東シナ海、珠江河口、北部湾(トンキン湾)、鴬歌海、瓊東南などの海域で既存石油・ガス田の採取率を高め、排他的経済水域(EEZ)と大陸棚の石油・ガス田の探査と開発を強化する。また、技術進歩によって深海部の探査・開発を加速し、石油・ガス生産量を高める。2015年までに海底油田の確認埋蔵量を10億〜12億トン増やし、海底ガス田の確認埋蔵量を4000億〜5000億立方メートル増やす。海底石油・ガス田の生産量を石油換算で6000万トンにまで増やす。

海洋経済分野では第12次五カ年計画期間に海洋総生産額を年平均8%増やし、2015年までに国内総生産(GDP)に占める割合を10%にする。第12次五カ年計画期間に海洋経済の雇用創出効果を一段と強化し、関連雇用260万人を新たに創出する。2015年までに海洋科学技術の成果の応用率を50%以上にし、海洋経済に対する海洋科学技術の貢献率を60%以上にする。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)

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