<台湾人が見た中国>不信と疑惑に満ちた人間関係、「信頼」が希少価値に―台湾紙

Record China    2013年1月15日(火) 12時28分

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14日、中国の人間関係は不信と疑惑に満ちており、「信頼」や「信用」はとてつもなく価値あるものになっているという。写真は中国のマーケット。

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2013年1月14日、台湾紙・旺報は台湾人が見た中国についてのエッセイを掲載した。作者は中国江蘇省蘇州市在住の台北出身の女性。中国新聞社が伝えた。以下はその内容。

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中国で生活していると、台湾との違いに驚いたり、理解できなかったりすることがよくある。それも慣れてくれば受け入れられるようになるのだが、どうしても受け入れられないのが人間関係における信頼の度合いの差だ。

こちらに来たばかりの頃、自由市場でストッキングを買った。とても良い買い物をしたと喜んでいたのだが、家に帰って袋を開けてみると、私が選んだものとは全く違う粗悪なストッキングが入っていた。そこで思い出したのが、「お金を払って品物を包装してもらうときは、店員の手元をしっかり見ておかないと他の物とすり替えられるよ!」という友人の忠告だった。

100元札でお金を支払うと、相手はその札を透かして見たり、触ってみたりする。最初は「客に対して、何て失礼なことするんだろう!」と思っていた。しかし、ニセの50元札をつかまされてからは、私も50元札に描かれている「毛沢東」の襟の部分を触ってみて、ザラザラしていたら安心するようになった。

深夜の長沙空港では、タクシーの運転手に「全部込みで100元(約1400円)」と言われたので乗り込んだら、途中でさらに通行料20元(約280円)を要求された。恐怖を感じた私は「わずか20元で命を取られてはかなわない」と思い、しぶしぶ支払ったものだ。

中国のホテルではチェックインの際に、宿泊料金よりも高い保証金(デポジット)を払わされる。客が部屋の中の物を盗んだり、壊したりした場合の保証金だ。同じく長沙のホテルでは、食べてもいないカップ麺の料金を請求されてしまい、こちらの言い分はまったく聞いてもらえず不愉快な思いをした。

中国の人々の多くが他人に対して、特に見知らぬ人に対して、強い不信と疑惑の念を抱いている。だからこそ、中国からの観光客が台湾人の人情味や誠実さに心を打たれるのだろう。中国では「信頼」は希少価値のある資源になっているのだ。(翻訳・編集/本郷)

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