<2012年、中国版ツイッターが見た日本10-10>キツネが去り、狼が来た…衆院選で自民・安倍新政権へ

Record China    2012年12月31日(月) 22時10分

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2012年、中国のインターネット界では4億人近い一般市民が“中国版ツイッター”を通じ、発言権を持ちだした。今特集では、2012年に“中国版ツイッター”をにぎわせた日本関連の話題をご紹介する。第10回は「衆院選で自民・安倍新政権へ」。

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2012年、情報鎖国が続いていると考えられていた中国で、大きな異変が起きた。依然として政府の検閲下にある同国のインターネット界で、4億人近い一般市民が“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サービスを通じ、発言権を持ちだしたのである。情報の受け手としても十全とは言えない状況にある彼らだが、それでも個人の意見を自由に発言し、情報の送り手側ともなったのだ。

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この“中国版ツイッター”を通じて、既存のメディアからはうかがい知ることのできない中国人の本心を知ることができるようになった。彼らは、日本のことをどう思っているのか?今特集では、2012年に“中国版ツイッター”をにぎわせた日本関連の話題をご紹介する。第10回は「衆院選で自民・安倍新政権へ」。

12月に投開票が行われた第46回衆院選は自民党が圧勝、民主党が惨敗という結果になった。安倍晋三総裁による政権奪還を受け、今秋以降、対日関係で緊張の局面を引きずっている中国では、日本のさらなる右傾化や対中政策に懸念を抱く向きもある。

“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトでは「♯日本衆議院選挙」のハッシュタグが登場した。その関連投稿の多数は、「尖閣問題はどうなるのか?」「尖閣を奪還しよう」「極右政権や対中強硬派の政権が誕生したら、中国も迎え撃つしかない」といった、いささかヒステリックなものが占めた。以下にその他の意見をご紹介する。

「キツネ(=野田)が去り、狼(=安倍)が来た」

「警戒すべき事態だ」

「誰が政権をとろうと同じだ。日本の政治を決める指揮棒を握っているのはアメリカだ」

「安倍さんが再選することは中国政府も早々に予想していたことだろう。だとしたら、政府もすでに万全の対策を立てているはずだ、心配には及ばない。今度は強硬派が日本の首相になるが、中国にとって吉報だと言える。日本に応戦する十分な口実になるからだ。応戦とは決して宣戦布告のことではない。しかし、戦の準備は整えておかねば、戦を一方的に仕掛けられる羽目になる」「目覚めよ、中国政府!日中民間の友好だとか、日本国民の友情だとかで自らを欺くな!」

「総理就任、退任、そして再任。安倍さんも十分に目が覚めたろう。日本によりよい未来を」

「日本の政治家たちによる頻繁な政権交代はまるで子供の泥遊びのよう。しかし、それでも日本の国力をみくびってはならない」

「誰が政権を取ろうとも、国債問題と領土問題が優先事項となる。もちろん、頻繁に政権交代することは国民の生活に影響を及ぼしているだろうし、どの政策も長続きしないということだ。いずれにせよ、どんな国にしても、国民が幸福であることが至上だ」

「大敗したからって党首を辞任するなんて、野田さん、それは責任逃れではないか?」

「日本は多党制だから各党が互いに監視しあい、腐敗を抑制することができる。与党がダメなら野党がこれを引きずり下ろす。中国もこれに倣ってほしいね」

「外国の選挙(=衆院選、米・韓大統領選)ばかりに注目すればメディアの浪費。日本で誰が政権を取ろうと関係ない。自国の発展に集中しよう!隣国で政権交代したからといってその対中政策の緩和に期待するのは無邪気すぎる」

「自分のやるべきことをしよう。自国を強化して外患を防ぐこと」(翻訳・編集/愛玉)



   

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