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2012年、中国のインターネット界では4億人近い一般市民が“中国版ツイッター”を通じ、発言権を持ちだした。今特集では、2012年に“中国版ツイッター”をにぎわせた日本関連の話題をご紹介する。第7回は「野田首相の衆院解散宣言」。写真は中国の新聞など。
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2012年、情報鎖国が続いていると考えられていた中国で、大きな異変が起きた。依然として政府の検閲下にある同国のインターネット界で、4億人近い一般市民が“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サービスを通じ、発言権を持ちだしたのである。情報の受け手としても十全とは言えない状況にある彼らだが、それでも個人の意見を自由に発言し、情報の送り手側ともなったのだ。
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この“中国版ツイッター”を通じて、既存のメディアからはうかがい知ることのできない中国人の本心を知ることができるようになった。彼らは、日本のことをどう思っているのか?今特集では、2012年に“中国版ツイッター”をにぎわせた日本関連の話題をご紹介する。第7回は「野田首相の衆院解散宣言」。
11月、野田佳彦首相(当時)がついに衆院の解散時期を明言した。安倍晋三自民総裁との党首討論の場での突然の出来事だった。民主・自民・公明の3党首が消費増税法案成立に向けて、「近いうち」の解散でコンセンサスを得てからおよそ3カ月。衆院定数削減などを条件に掲げて一転の決断に出た。
これについては、尖閣問題など対日外交で懸案事項を抱える中国からも反応が出ている。“中国版ツイッター”からは以下のような反応が見られた。
「民主党は終わったね」
「今回は『近いうちに解散』はどうでしょう?」(※日本の衆院解散には、「神の国解散(2000年)」「構造改革解散(2003年)」「郵政解散(2005年)」などの通称がつけられることを受けて)
「中国の外交関係者もやるせないね。次は誰が日本の外交を担うのか」
一連の尖閣問題などを受け、日本の外交姿勢に反感を示している中国だが、意外にも野田首相個人を評価する声も少なくなかった。
「いずれにせよ、野田さんは1年以上政権を保った。日本の首相としてはすごい方なのではないか」
「権力に執着しないのは日本の政治的伝統のようだが、それでも野田首相は潔い部類に入るのだろう。しかし、この伝統観念は中国人にとっては理解しがたい。欧米も解釈に苦しむのではないか」
「常軌を逸していた鳩山、日和見的な菅に比べれば、野田首相は民主党政権、ひいては過去20年の日本の首相の中では最も能力ある首相だったのでは。さらに言えば、戦後の日本の首相としては、戦勝国の強大な圧力に屈せず、国際舞台でも譲歩を見せなかった初の人物ではないか?」(翻訳・編集/愛玉)
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