<2012年、中国版ツイッターが見た日本10-3>悪魔はいつだってこの世に…大津市中2少年自殺問題

Record China    2012年12月29日(土) 23時20分

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2012年、中国のインターネット界では4億人近い一般市民が“中国版ツイッター”を通じ、発言権を持ちだした。今特集では、2012年に“中国版ツイッター”をにぎわせた日本関連の話題をご紹介する。第3回は「大津市中2少年自殺問題」。資料写真。

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2012年、情報鎖国が続いていると考えられていた中国で、大きな異変が起きた。依然として政府の検閲下にある同国のインターネット界で、4億人近い一般市民が“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サービスを通じ、発言権を持ちだしたのである。情報の受け手としても十全とは言えない状況にある彼らだが、それでも個人の意見を自由に発言し、情報の送り手側ともなったのだ。

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この“中国版ツイッター”を通じて、既存のメディアからはうかがい知ることのできない中国人の本心を知ることができるようになった。彼らは、日本のことをどう思っているのか?今特集では、2012年に“中国版ツイッター”をにぎわせた日本関連の話題をご紹介する。第3回は「大津市中2少年自殺問題」。

7月、滋賀県大津市で昨秋、中学2年の男子生徒がいじめを苦に自殺していた問題で、いじめの実態や学校や教育委による対応のずさんさが明るみに出た。事件は前年10月に発生していたが、とかく事実の隠ぺいを優先した学校側の姿勢がやっと問題提起され、市の外部委員会設置でついに問題を再調査することになった。“中国版ツイッター”にはこうした社会問題に詳しい在日中国人をはじめとして、多くの意見が寄せられたようだ。

「日本の学校のいじめ問題は報道でもよく見かけるけれど、今回のは特に悲惨だ」

「どんな小説や映画よりも、現実が最も信じがたいものだ」

「この数日間、事件の調査結果について報道を見ていた。日本のドラマで見たあらゆるいじめのやり方が、ほとんど列挙されていた」

「いじめ問題は何年たってもなくならないどころか増え続けているようだ。ある意味において、日本の教育の悲哀の側面と言える。ところで、大津のような所は不良が多い印象がある。地方都市の不良って一番品性がないよね」

「子供は純真無垢(むく)だなんていうけれど、そんなことはない、悪魔はいつだってこの世に現れるものだ。インターネットで個人情報をさらされた加害者たち、重い十字架を背負って今後の人生をどう生きるのだろうか?」

「ネット上では加害者の親の実名や勤務先情報までさらされているみたいだけど、日本の法律では犯罪者の人権保護が行き過ぎている。被害者の権利は軽視されているよね。法にこだわりすぎて本末転倒」

「今この時こそ、報道や世論、インターネットが力を示す時だ」

「この事件は学校教育の問題だけでなく、校長や教育委が真相を隠し、いじめを目撃していた人が傍観者に徹し、教師が見て見ぬふりをし、警察が訴えを聞き入れず、去年のことが今ごろになって調査を開始した。これでわかるのは、日本はもう過去の日本ではない。時代は変わったんだ。命より自己保身が優先なのだ」

「自殺といじめの関連性が認定されることを望みます。この手の事件はたいていの場合、原告(=被害者)の敗訴に終わるものです。しかし、今回の事件はかなり大きく取り上げられているため、希望はあるのではないでしょうか」

「実は中国の某大学でも最近、似たような事件があったんだ。しかし、事件後の対応や情報公開の度合いについては大きく違っている。日本では連日のように報道で取り上げられているが、中国の事件については、インターネットで検索しても3〜4日前の古いニュースがほんの数本、ヒットするだけなんだ」(翻訳・編集/愛玉)



   

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