Record China 2012年12月27日(木) 11時55分
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26日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊編集長はブログに「安倍晋三氏の墓参りに見るもう1つの日本人の姿」と題した記事を掲載した。資料写真。
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2012年12月26日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長はブログに「安倍晋三氏の墓参りに見るもう1つの日本人の姿」と題した記事を掲載した。以下はその概要。
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日本では、都市でも農村でも住宅密集地と隣り合わせに墓地があるという特殊な風景を見かける。その墓地には大小さまざまな墓石が置かれ、その前には菊の花や故人が生前好きだったお酒や線香などが供えられている。日本人はたびたび先祖の墓に詣で、故人と「内緒話」をするのだ。そこには中国の墓地のような荒涼とした孤独は感じられない。
日本人のお墓参りは中国人のそれとは異なっている。中国人の墓参りは基本的に1年に1度、4月の清明節に行われるが、日本人は春と秋のお彼岸に夏のお盆には必ずお墓参りをする。もちろん、年に数回のお墓参りを実行するのは容易なことではない。もう何年間も誰もお参りしていないと思われる汚れたお墓もある。
こうした定期的な墓参りのほかに、日本人には人生の節目に墓前報告をする習慣がある。たとえば、安倍晋三氏は22日、故郷の山口県に帰り、父である安倍晋太郎元外相と母方の祖父である岸信介元首相の墓に参り、自分が総裁を務める自民党が衆議院選で勝利し、政権を奪還したという報告をした。10月6日にも、安倍氏は故郷に帰り自分党総裁に選出されたことを墓前に報告している。
麻生太郎氏も首相就任後、東京の青山墓地を訪れ、母方の祖父である吉田茂元首相の墓参りをしている。鳩山由紀夫氏も民主党初の首相に選出された際には、夫人とともに祖父で元首相の鳩山一郎氏の墓参りをした。
こうした華麗なる一族の墓参りと比べると、一般の日本人の墓参りはもっと日常的な行為になっている。1人暮らしの高齢者は寂しさを紛らわすためか、頻繁に墓参りをする。もし体調を崩してお墓に行けなくなると「お墓の雑草が伸びてしまう」と心配するのだ。
東京や大阪などの大都市の住民は、ほとんどが地方出身者で、墓参りしたくてもなかなかできない。彼らの第2世代、第3世代は、遠い田舎の先祖の墓に対する感情が希薄だ。こうした事情から、最近では墓参り代行業者も出現。墓地を管理している寺に多めに管理費を支払い、墓の掃除やお供えを委託する人も少なくないという。
お寺よりも神社に参拝する日本人が多いということも興味深い現象だ。お墓には何年もお参りしていないのに、神社には出かけてあらゆることを願ったり、先祖の加護まで得ようとする。靖国神社のような特別な神社でさえ、多くの日本の若者は一般的な神社と同じように見なしているのだ。(翻訳・編集/本郷)
●蒋豊(ジアン・フォン)
25年以上にわたってメディアの仕事に携わる。1999年創刊で年間発行部数324万部を誇る日本の中国語紙・日本新華僑報編集長。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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